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「ま、待って、!」
私が声を上げると、2人は驚いて動きを止める。
「そ、その、私あんまり経験ないの、
だから、せめて最初は、1人ずつがいいなって…おもって、」
一気に2人の相手なんてしたこともないし、恥ずかしいし、こわい
そう思って2人にありのままを告げると、2人はしばらく沈黙した後、ばっとお互いに向き合った。
「ジョンハン、譲ってくれるよね?」
「はい?Aと仲良くなれたきっかけ誰が作ったと思ってんの?」
「それはサマリーのお返しってことで方がついてるでしょ?ジョンハンこそ、僕がレポート助けてなきゃとっくに単位落としてると思うけど?」
2人の間で火花が散っている幻覚さえ見えるほど、急に臨戦体制になる2人。
なんだかいろんな貸しのことで言い合っているけど、結局はどっちもどっちみたいで、
「「Aはどっちがいいの」」
と、急にその矛先がこちらへ向かってきた。
「へ、そ、その…」
「Aが選んだなら文句は言わないから」
「僕ら2人じゃ埒が開かないだろうから、Aに選んで欲しいんだ」
そう言った2人の視線が痛いくらいに突き刺さる。
「え、選んでって言われても、」
1人を選ぶなんてできない、2人とも大好きだし、そこに差はない。どうすることもできずにいると、
「じゃあ僕ら2人の名前を書いた紙を作るから、どっちかを選んでほしいんだ。
それなら良いでしょ?」
ジョシュアくんの提案に、1拍おいてから頷いた。このままじゃ平行線のままだろうし、紙を選ぶのなら、と承諾した。
「じゃあ準備するから、後ろ向いて」
そう言われて素直に後ろを向く。
少ししてからとんとん、と肩を叩かれてふりむくと、テーブルの上には折り畳まれた紙が2つ載っていた。
折り方も全く一緒にしてあるそれを前にして、私は直感で左をとった。
ゆっくりとその紙を開く。2人の視線も、私の手の中に注がれていた。
私の選んだ紙に書いてあった名前は…
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カフェ猫(プロフ) - このお話本当に大好きなので更新とても嬉しいです!これからも応援しています! (2023年3月28日 0時) (レス) @page39 id: a49030b8db (このIDを非表示/違反報告)
ゆいか(プロフ) - みいなさん» めちゃくちゃ嬉しいですありがとうございます( ; ; )私自身そこが書いていて楽しい部分なので、可愛いと思っていただけてすごく嬉しいです♡これからも不定期更新にはなりますがまたぜひ見にいらしてください♡ (2022年11月2日 23時) (レス) id: ebc0952f7b (このIDを非表示/違反報告)
みいな(プロフ) - ゆいかさんのNCTのお話が大好きでよく読ませて頂いていたので、セブチのお話も読めて凄く嬉しいです…!♡ジスハンに丸め込まれてる主人公ちゃんが可愛くて、これからの展開が楽しみです〜( ◜𖥦◝ ) (2022年9月25日 13時) (レス) @page30 id: 6dadd51152 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいか(プロフ) - みいなさん» みいなさま、コメントありがとうございます!もしかしてnctから読んでくださってた感じですかね…?( ; ; )喜んでいただけてすごく嬉しいです、不定期更新にはなりますがまたぜひ見てやってください!♡ (2022年9月18日 0時) (レス) id: ebc0952f7b (このIDを非表示/違反報告)
ゆいか(プロフ) - いずみさん» いずみさま、コメントいただきありがとうございます!大変嬉しいです( ; ; )大分更新に時間が空いてしまったのですが、これからは少しずつ更新の頻度も増やせるように頑張りますので、またぜひ見てやってください!♡ (2022年9月18日 0時) (レス) id: ebc0952f7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆいか | 作成日時:2022年6月9日 23時