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しばらくしてドクターとラピッドファイヤーが戻ってくると羽崎は自己紹介を始めた。
羽崎「コードネーム、コマンダー。せんせーションズの司令塔だ」
作戦指令室にざわめきが走る。
ファル「司令塔?」
ソニック「今まで司令なんて居なかったじゃないか」
ラピット「何で今頃」
羽崎「正直言って今までミッションに時間がかかりすぎている。加えて、周囲に対する被害も大きい」
バレット「ミッションはクリアしてるんだ。問題ないと思うけど」
羽崎「それともうひとつ。戦闘力の強化だ」
スコープ「なるほど。戦闘力の強化は分かった。でも、今までどおり、個人判断でいいんじゃないか」
羽崎「で、今回のようにピンチに陥るわけだ」
スコープ「…っ!」
言葉が詰まる。
スコープと同意見の皆も言い返せない。
ピンチに陥ったのは本当の事だから。
誰も反論しないとみると羽崎は話を続けた。
羽崎「ギークもミッション前に言っていただろう。あの大量の武器は誰が何の為に用意したのか…と」
ギーク「それだけじゃない。あの武器は何処で造られたのか。そして、もっとも謎なのは あいつらは何者なのか。あそこに罠を張ったのは誰か」
SHINOBI「そう言えば…彼らは待ち伏せしてたようだった。俺達があの場所に到着する時間まで分かっていたみたい」
ドクター「つまり、今回の事は謎だらけなんだね」
羽崎「そうだ。だからこそ、戦闘力の強化。最速の状況判断と高確率のミッション成功が必要なんだ」
再び、沈黙が作戦指令室を襲った。
それを破ったのはファルコンJrだった。
ファル「まあ、仲間が多いのは良いことじゃないか。俺は有岡大貴。コードネームはファルコンJr。よろしくな」
一気に空気が変わり、次々と自己紹介をした。
最後、ドクターの番になると。
ドクター「僕はいいよね」
コマンダー「あぁ」
ファル「さっきも思ったけど、お前らって知り合い?」
ドクター「うん。幼馴染みなんだ」
ファル「なるほど。で、あんたは?名前」
コマンダー「…山田…涼介」
ファル「そっか。よろしくな」
コマンダーの肩をバシバシ叩きながら笑う。
その隣ではドクターがぼそりと呟く。
ドクター「山田…?」
その小さな疑問は誰にも聞こえず、ドクター自身もコマンダーに投げかけたものではない。
むしろ、自分自身への呟きに近かった。
(そっか。ここでは『山田』って名乗ってるんだ)
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hina7(プロフ) - ドロシーさん» 心配かけてすみません。ネタバレになるので言われませんが理由はありますよ (2017年5月2日 23時) (レス) id: 458abac2e5 (このIDを非表示/違反報告)
ドロシー - 薮ちゃんが山田君に負けた!?てっきり薮ちゃんが勝つのかと思いました (2017年5月2日 18時) (レス) id: d8c50b3d46 (このIDを非表示/違反報告)
hina7(プロフ) - ドロシーさん» 楽しみにしてくださったのに中身を省略してすみません。懲りずにこれからもよろしくお願いします (2017年5月2日 17時) (レス) id: 458abac2e5 (このIDを非表示/違反報告)
ドロシー - まさかのつぎは薮ちゃんと山田君の勝負ですか!?ぶち楽しみです (2017年4月30日 23時) (レス) id: d8c50b3d46 (このIDを非表示/違反報告)
hina7(プロフ) - ドロシーさん» ストーリー上知念さんが適任だったのと。やっぱり好きなコンビだからですね。 (2017年4月21日 14時) (レス) id: 458abac2e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:hina7 | 作成日時:2017年4月3日 18時