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数分の時間を経て、海は元の穏やかさを取り戻した。
その頭上で冥は砂浜の方角に視線を向けながら。
冥「あの炎の精霊、なかなかやりますね。今度、やり合う時は私もちょっと、苦戦するかも……」
冥が仕掛けた攻撃が当たる直前。
ダイキは涼介を纏う闇の霊力に激痛を感じながらも吹き飛ばされないように涼介を抱え込み、炎の柱を発動させ闇の塊を消した。
炎の柱だけでは海水から逃れる事は出来ない。
そこで炎の温度を上げて範囲を広くし、一時的に海を陸に変えた。
その間、ダイキから冥への攻撃はなかった。
海水を蒸発させる事に集中しているのだろうと冥は思っていた。
だが、それは違っていた。
力を放出するダイキが冥を見上げている。
その瞬間冥は気付いた。
ダイキは出来ないのではない、やらないのだと。
ダイキから発する強い霊力が自分を睨み付けていると確信した。
では、何故、ダイキは冥を攻撃しなかったのか。
答えは簡単だった。
涼介を纏う闇の霊力は冥のもの。
逆に言えば、冥が涼介を守っているとダイキは思った。
ダイキが炎の力を涼介の側で大放出すれば、人間の涼介には炎の温度に耐えられない。
だから、このまま闇の霊力に守って貰おうと考え、敢えて冥を攻撃しなかった。
冥「ほんと、勘違いも甚だしいですね。あの力を私の力と思うなんて」
今度は涼介達の姿が思い出される。
冥「まあ、器の確認は取れました。これからが楽しみです」
くくっと喉をならすと冥は姿を消した。
穏やかになった海を確認し、コウタとヒカルは力を解放した。
視界を塞いでいた大きな岩がなくなり、一同は海を見渡した。
水の結界に包まれた涼介とダイキが移動し、砂浜に到着すると結界は消えた。
裕翔「良かった。無事だったんだね」
ヒカル「よくやったな。ダイキ」
コウタ「ただあの力だけは無茶をしたな」
ユウヤ「ケイもよく頑張った」
侑李「涼介は大丈夫なの？」
圭人「3人共無事で良かった」
ホッとした面々がそれぞれ駆け寄る。
ダイキ「まあ……なんとか」
ケイ「かなり……大変だった…けど」
全ての霊力を使い果たしたダイキとケイが肩で息をしながら何とか答える。
その声はとても弱々しかった。
やがて、ダイキとケイはその場に倒れ、ダイキに抱えられていた涼介はずり落ちた。
緩やかな波の音が聞こえる世界で3人の名を叫ぶ仲間の声が響き渡っていた。
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hina(プロフ) - 霙（みぞれ）さん» そう言って頂けると凄く嬉しいです。有難うございます。 (2020年1月30日 21時) (
レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
霙（みぞれ）(プロフ) - 本当に好きすぎます…！！これからも楽しみにしてますね！ (2020年1月29日 15時) (レス) id: 85d5651a75 (このIDを非表示/違反報告)
hina(プロフ) - NMダイキング担さん» おめでとうございます。こちらこそいつも読んで頂いて有難うございます。 (2020年1月5日 21時) (レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
NMダイキング担 - あけましておめでとうございます！今年もよろしくお願いいたしますm(__)mお大事にしてください (2020年1月5日 11時) (レス) id: 238f9174c4 (このIDを非表示/違反報告)
hina(プロフ) - JUMPLOVEさん» おめでとうございます。こちらの方がお願いします。いつも、有難うございます。 (2020年1月2日 21時) (レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hina | 作成日時：2019年12月7日 21時
