第15章 1 ページ7
昨日から小雨が続く中、本家では涼介達9人がリビングに集まっていた。
彼らに笑顔はなく、重い空気が漂っている。
楽しかったはずのリフレッシュが一変、最悪な1日となってしまってから5日が経った。
海から帰った侑李達は戦いの疲労から泥のように眠り、起きたのは次の日の昼過ぎだった。
海に落とされて意識がなかった涼介は丸1日、壮絶な戦いと涼介救出に霊力を使い果たしたダイキとケイは5日寝込んだ。
目を覚ました涼介はコウタから海に落とされた後の事を聞いた。
力の限界を越えて、自分を助けてくれたダイキとケイに涼介は4日間、毎日霊力を与えた。
補給に全てをあげてしまうと自分が再び倒れてしまうので、少しずつ補給しては休息を繰り返した。
勿論、涼介があげ過ぎない、無茶をしないように見張り兼スケジュール管理役の侑李が目を光らせていたのは言うまでもない。
その甲斐があってダイキとケイは3日後に無事、復活を果たした。
そして、たった今、コウタが主人組に闇王と精霊の戦いについて説明を終えたところだった。
初めて聞いた侑李、裕翔、圭人の3人は闇の者との長きにおける因縁と敵の親玉の正体に自分達がいかに何も知らずに戦っていたのか思い知らされた。
一方、涼介は小学生の頃にダイキとケイから聞いていた。
その時から涼介はずっと疑問に思っていた事がある。
涼介「俺、前からコウタに聞いてみたかったんだ」
コウタ「何だ?」
涼介「闇王は何でこの世に生まれたんだ?」
瞬間、コウタの表情が強張る。
この質問は以前にもダイキとケイに聞いてみた。
しかし、ダイキもケイもその質問には答えられなかった。
何故なら2人共知らなかったからだ。
それはユウヤやヒカルにも同じ事が言えた。
闇王が生まれた理由。
その事は大精霊だけが知っていた。
全員の視線がコウタに注がれた。
その視線に答えるかのようにコウタは全員を見渡すと「そうだな…」と覚悟を決めたように話し始めた。
コウタ「結論から言うと闇王は……俺の前の大精霊なんだ」
「「!!」」
ユウヤ「えっ?ってことは闇王は元精霊?」
ケイ「しかも地の大精霊!?」
ダイキ「何で?何で…大精霊が闇に?」
ヒカル「そんな事ってある?」
闇王の正体は元地の大精霊。
その事実を聞いた精霊組が困惑する。
いや、それよりも。
『精霊が闇に落ちる』
それは今まで考えたことがなかったことだった。
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hina(プロフ) - 霙(みぞれ)さん» そう言って頂けると凄く嬉しいです。有難うございます。 (2020年1月30日 21時) (レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
霙(みぞれ)(プロフ) - 本当に好きすぎます…!!これからも楽しみにしてますね! (2020年1月29日 15時) (レス) id: 85d5651a75 (このIDを非表示/違反報告)
hina(プロフ) - NMダイキング担さん» おめでとうございます。こちらこそいつも読んで頂いて有難うございます。 (2020年1月5日 21時) (レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
NMダイキング担 - あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いいたしますm(__)mお大事にしてください (2020年1月5日 11時) (レス) id: 238f9174c4 (このIDを非表示/違反報告)
hina(プロフ) - JUMPLOVEさん» おめでとうございます。こちらの方がお願いします。いつも、有難うございます。 (2020年1月2日 21時) (レス) id: 0f49b991e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:hina | 作成日時:2019年12月7日 21時