ドロと刑と虹と2 ojym 【完結】 (ページ31)

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「ケムさんのいう通り…やるときはやるでしょ？僕ら」

フッと笑った煙鴉…突然逃げ出す

「緊急配備しろ！」「裏回るぞ！！」

倉庫の上へ逃げていく煙鴉。斑目くん、皇子山さんの後を私も追いかける。行き止まりになり煙鴉は斑目くんに拳銃を向け振り返る

　
「証拠は全て揃った。泥棒の仕事はここまでだ、撃て…斑目。それがお前の仕事だろ」

斑目くんは拳銃を握るが震えている。そこへ皇子山さんも到着し拳銃を構える

「皇子山さん…」

「銃、捨てろ」

「違う…皇子山さん、違うんだ」

私がやっと階段を上り切ると斑目くんは皇子山さんに銃を向けていた。皇子山さんを止めているようだ。妹さんの亡くなったこと、全て知っているのかもしれない

「テメェ何してんだ、コラァ！」

「違うんだよ、皇子山さん！！」

『ダメ！！！皇子山さん撃っちゃだめ！！』

「え？」「A…？」

『煙鴉…いや、北岡さんも…待って…！「A、悪いな巻き込んじまって…もうこれで全て終わりだ。斑目！！お前が撃つのは俺だろ！」

そこへ皇子山を撃とうとする煙鴉に斑目くんが発砲し、倒れる煙鴉

「ケムさん…ケムさん…」

「北岡さん…！」

斑目くんと私は煙鴉に駆け寄る。

「斑目…手錠だ…手錠…」

意識が薄れてきているのに斑目くんの心配をする煙鴉。近くには、その光景を見ながらAと煙鴉の関係に動揺している皇子山が立っていた