天然記念物（T.Y）

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「だって裕太毎回来る度だいたい決まった時間
に帰ってるじゃない？だからてっきり……」





『あー。ってかAって馬鹿？』




え、なぜそうなる



「馬鹿ではない、決して馬鹿ではないんだけど疑問だった」





『ん、まぁ男には色々と理由があるんですよ』




「なにそれ」




『要するにあんまり遅くまでいると
自制心と戦わなきゃいけなくなる


だから帰る』





「じ、ジセイシン？」



『そ、お馬鹿なAちゃんには分からないと思うけど』



「強いの？そのジセイシンさんは」




『めちゃくちゃ強いね』




「どんくらい？」




『んーレスリングの吉田沙保里くらい』






「そ、それは手強いというかなんというか


めちゃくちゃお強いですね」




『うん、だから負ける前に帰る』






「ほう、あとでググっておきますね
ジセイシンさん」





『ん、せいぜい調べて考えるといいよ』





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