転生して火消しになるお話。4 (ページ48)

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皆で恋バナページ48

｢新門大隊長のどこを好きになったんですか？｣
｢っごはっ！？！｣

布団に座った瞬間、マキちゃんに聞かれて唾液が変な所に入ってしまった

噎せていると、アイリスちゃんに背中を擦られる。

｢マキさん、唐突すぎますよ｣
｢だって、気になるじゃないですか｣
｢｢確かに｣｣
｢あれ、前言わなかったっけ？｣
｢運命感じたかは聞きましたが.......｣
｢どこが好きとは言ってなかった気がします｣

.....この場には私を好きだと言ってくれた森羅くんも居るんだけどなぁ.......

色んな人に興味の視線を向けられている為逃れられる気がしない。

｢.......不器用だよ、紅丸は。まだ子供っぽいし。でも誰よりも優しくて、誰よりも分かってくれる。そして一緒にいて楽しいし、幸せを感じるの。
.......20歳の誕生日にお酒飲んでふらついて、支えられたと思ったらそのまま抱き締めてられて。
それまで何とも思って無かったのに、その時初めて＂男の人だ＂って思って、そしたらドキドキして.......
あ、好きだなって思ったの。.......これで満足？｣

言ってて恥ずかしくなり、クッションに顔を埋める。

女性陣の黄色い悲鳴が聞こえてくるのと同時に
｢｢妬くわ.......｣｣
っていう男性陣からの数人の声が聞こえた気がする。

｢おばさんをからかっちゃ行けません！！｣
｢おばさんじゃないです、乙女ですよ！｣
｢で？君達は？.......まさかねぇ、人の話を散々聞いておいて、ハイおしまいとはさせないよ？｣

顔を上げて皆を見るが、誰一人とて目が合わない

｢色恋沙汰の一つや二つあるでしょ？！皆年頃なんだから！！｣
｢僕はありますよ？｣
｢｢え？｣｣
｢.......リヒト捜査官が？｣｢.......リヒトさんが？｣

1番無さそうなリヒトさんが名乗りを上げる。

｢予想外すぎる.......｣
｢まぁ僕の場合、その人にはもうお相手がいるんだけどね｣
｢え？そうなの？｣
｢いやぁ.......本人にそう言われちゃうと傷付くなぁ｣
｢｢本人！？！｣｣

私含め全員が声を上げてしまう

｢え、リヒト捜査官もAさんが好きなんですか？｣
｢＂も＂ってことは森羅くんもかい？｣
｢.......僕は.......その.......｣
｢何この場、私コワイ｣
｢Aさんモテすぎでは.......？｣
｢因みに、リヒト捜査官と森羅はAさんの何処に惹かれたんですか？｣
｢マキちゃん、それ私の前で聞く.......？｣

布団に倒れて枕に顔を半分埋めるが、女性陣からの質問攻めは止まらない。