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If ページ26

「ねえ、A。これ、なんスか?」

バレた。有里子にもらっていた、診断書とエコー写真。メディシンケースに二重底で入れておいたのに。

「僕に飽きたなら言ってくれればいいのに。でも、ねぇ、これはなんスかね」

唾液を飲み込む。話さなきゃ、いけない。手が震えて、唇を噛み締めた。

「血液病、で、白血と血友。子供、は、勘久郎に飽きたんじゃなくて、勘久郎との、子供」

「え?」

「それだけ」

「治療の進行度は?」

「あまり芳しくない」

「担当医は有里子さんスか?」

「うん」

尋問みたいだ、なんて思いながら、質問に答えた。多分、今は医者と医者の会話。私は紺屋の白袴かな。

そして、結論。

「じゃあ、産みましょ。治療は身体に影響の少ないやつで少し試して。黙ってたこと、まだ怒ってまスから」

「うん、え、嘘」

「嘘なんてついてないスけど」

「有里子に連絡頼みます」

……

「やめてよ、ろくろ君。乳幼児に蜂蜜はダメ。色々勉強しなさい」

「ええ⁈ Aさん、頭叩かないでください!」

「これ以上馬鹿になんてならないからいいでしょ」

「A〜、本土行く準備は出来たんスか? あと一時間スけど」

「出来てるって! ちょっと待ってて、あっ、注射器ちょうだい!」

「馬鹿! はぁ……もうちょっと落ち着けないんスか?」

「落ち着いてるから! ああああ!」

ろくろ君、こいつ馬鹿だろって目で見ないでよ。君の方が確実に馬鹿だから。私はただの紺屋の白袴だから。

「姉さん、ちょっとは落ち着いて。藺生(ゆう)が起きるから」

「ごめんね、有主。ちょっとの間藺生のことよろしくね」

「うん、いってらっしゃい」

そのあと、本土で有里子にも馬鹿って言われた。馬鹿じゃないし。

if→←あとがき



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猫谷川 - はい。ありがとうございます。 (2018年10月28日 15時) (レス) id: 3fcb13ae47 (このIDを非表示/違反報告)
硝子体(プロフ) - 猫谷川さん» ありがとうございます! 子供の性別は特に決めてはいないので、脳内補完してもらえればと。気ままに書いてみたりしますので、またお会いできれば、そのときに。 (2018年10月28日 15時) (レス) id: 63db8499a6 (このIDを非表示/違反報告)
猫谷川 - ありがとうございます!ゆう君?ゆうちゃん?も出てきてくれて良かったです。やっぱりいいですね! (2018年10月28日 14時) (レス) id: 3fcb13ae47 (このIDを非表示/違反報告)
硝子体(プロフ) - 猫谷川さん» 了解しました! 少しだけお待ちください! (2018年10月28日 7時) (レス) id: 63db8499a6 (このIDを非表示/違反報告)
猫谷川 - ではいいですか?その、もし元気だったらと考えてしまい泣いてしまったので勘九郎さんと幸せなところを読みたいです。 (2018年10月28日 2時) (レス) id: 3fcb13ae47 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:硝子体 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年2月11日 17時

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