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仕事をする為にメイクして
髪を整えて出勤する
もちろん、双子が絶対に
私の両脇を陣取ってる
「ちょ、触るな髪」
私の毛先を双子は
クルクルと弄ったり、
擦り寄ったり
『なぁ、なんでそんなお洒落しとるん』
『俺らと遊ぶ時だけにしたらええやろ』
「…バカを言うな
社会人としての身だしなみ」
『ほな、俺らとおる時
すっぴんなのはなんなん?』
『せや、スーパー言ったりしとんのに
全然気を使ってへんやん』
「……ッそ、それはほら、
侑と治には素のままを見て欲しいなって」
苦し紛れの言い訳
まぁ、こんなの嘘くさいから信じる訳ないか
ふと双子の顔を見れば
真っ赤な顔をして
『せ、せやな』
『なんや、そう言うことやったんか』
「…あ、うん」
マジで信じた
「てか、次で着くんだから
ボーッとするな」
『ほな、また夜行くわ』
『楽しみしとる』
「来んな。帰れ。はよ降りろ?」
『ツンデレって、まぁまぁええな』
『ありやな』
「……。勉強と部活ふぁいとー
じゃあね」
いつものように別れて
やっと1人になった
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作者名:脳内事故 | 作成日時:2023年6月19日 13時