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『なんや、その…』


『…』



話すことを探す双子に




「んー、話すことないし
とりあえず、これあげる」





片手で

はいと渡すお土産




東京バナナ…




『東京おったんやな…』


『な、なぁこれもらってもええの?』




「どーぞ、あ
家族に宜しくね」





じゃっ



そう言って家に入って行った姉ちゃん





去り際に見せた
笑顔は
最後に会った時と同じ
面影を残していた




『……擦れとったけど姉ちゃんやな』
『なんや、写メと違いすぎて
ある意味やばいな』





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作者名:脳内事故 | 作成日時:2023年6月19日 13時

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