擦れた女落とし方【宮侑・宮治】 (ページ34)

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家が近くなり、

『俺ら風呂入っとるから
このまま泊まってもええやろ？』

『…俺も眠たいわ』

さり気なくというか、
なかなか図々しく
私より先に歩き、
家の玄関前の階段を歩き出す

「え？泊まる気？」

『寝るだけやからええやろ？』

『せや』

少しの恐怖が和らぐ

「………まぁいいけど」

玄関の鍵をあければ

私よりも先に
部屋に上がり込み

階段を上って私の部屋にたどり着く双子

シングルベッドに3人なんて重量オーバー

｢私がベッドで2人は床ね｣

『はぁ！？
俺と姉ちゃんがベッドでサムが下やろ！』

『何勝手に決めとんねん』

「……いや、双子は床な？」

『はぁ!?』
『………』

「私が部屋の主だし？」

『…嫌やぁ！
一緒に寝たい!!』

『なら、3人で床に寝たらええやろ？』

「…私の話聞いてる？」

『せやな！

なら、真ん中来てや！』

グイグイと、引っ張り
真ん中に座らせる双子

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