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『な!?人の揚げ足とんなや!』
「何言ってんの?殴るよ」
『俺はAの、見た目も中身も好きやから
そのままでおってな?』
治が、私を引き寄せ
甘い言葉をかける
「……うん、誕生日は煙草と酒でいいよ♡」
『買える訳ないやろ!
俺ら高校生やぞ!』
侑が話に割ってはいる
「もー、これだからお子ちゃまは
ほら、帰るよ」
後ろを歩く双子
真っ暗な暗闇から
人影が見えて
反射的に体が震えた
「…ッ………」
ふと冷静になれば
少しだけ後から恐怖心が湧いてきた
双子の前ではそれを出さないように
前を歩く
ただ何も考えずに
歩いていれば
侑『…なぁ、さっき言ったこと
嘘やから許して!』
突然、目の前に現れ
びくりと体が震えた
「ッぅわ!…なに…急にびっくりするじゃん」
『………手繋いだる』
唐突に手を差し伸べられ
素直になれない
「はー?大丈夫だけど
私年上だし先陣切ってあげる」
だって可愛くないし
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作者名:脳内事故 | 作成日時:2023年6月19日 13時