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無表情で問かければ



『……俺やないで!
ツムがやった』



『はぁ!?俺ちゃう!』



お互いの指を指し合い
ごちゃごちゃと喧嘩をする




「………」



『元はと言えばサムが言ったんや!!』


『はぁ?お前が押しまくっただけやろ!』



「ごちゃごちゃ煩い
朝っぱらからなんか用?」




『顔を見たかったんや…あかんやった?』

きゅるんとした顔で
私を見下ろす治



『……せや、俺らちゃんと
昨日帰ったから褒めてーや』




この双子、顔がいい


甘えた顔をされたら
やはり可愛い訳で……





「……そ、そう?」



『頭撫でてーや』


『あかん??』





撫でやすいようにしゃがんで
上目遣いとか……




「……なんか腹立つな」



可愛いと思ってしまった自分にも
腹が立つ



頭を撫でてあげれば


目を細める双子




小さな頃を思い出す




「ほら、早く行きな」



『おん、帰ったらまた来てもええ?』

『帰ったら絶対来るわ!』



「ハイハイ。私居ないから
婆ちゃんに伝えとく」




玄関のドアを閉じようとすれば



『はぁ!?どこ行くんや!』

『……』


不機嫌な2人は
玄関を掴み開けてくる



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作者名:脳内事故 | 作成日時:2023年6月19日 13時

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