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インストールをし
スマホで、マッチングアプリを見つめ
遠回しにアピールをする
『……は?なんやソレ』
『………へぇ』
「んー、マッチングアプリ……
働きたくないからさぁ」
『……俺が卒業したら養ったる』
『……はぁ!海外とか行きたないん!?
俺とおったら行けるで?』
必死になんか言ってる双子を無視し
とりあえずイケメンそうな奴と
やり取りを始める
『……待てや』
急にスマホを捕まれ
驚けば
2匹の大型犬が
不機嫌そうに私を見下ろしてくる
「なに?」
『俺らの気持ち蔑ろにされるんは不快やわ』
『せやなぁ…
そんなあからさまに逃げられたら
追いかけたくなるやろ』
「………は?」
2人の圧に圧倒されそうになる
「ねぇ、言いたいことはそれだけ?
ここ、私の部屋なの理解してる?」
『……は?今関係なッ
スパーン!!
ぶへッ……はぁあ!?』
「侑だっけ?調子のんなや」
意見をした瞬間
上下関係を分からせるために、
平手打ちを喰らわせば
目を見開いた双子
治の目の前にしゃがみ
胸ぐらを掴み、
耳元で囁き問いかけた
「…治君、なんか文句ある?」
『……ないです。』
うんと優しい声で
「侑…?嫌いになるよ」
頬を撫でながら
耳元で囁けば
コクコクと頷いた
「ねぇ、そろそろ
私お風呂に入って寝たいから」
できるだけ笑顔で愛想良く
優しく
遠回しに「帰れ」
と言ってみれば
『……はい……おやすみなさい』
トボトボと双子が帰って行った
もちろん窓から
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作者名:脳内事故 | 作成日時:2023年6月19日 13時