云うなれば… 弍〈夏目友人帳〉 (ページ4)

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「ｯ……あ、……怖くて………ｯ
背筋が凍る感覚が取れなくて……ｯ」

『やはり、感覚で分かってはいるんですね
感心しました』

「……ｯ……」

『貴方に害はありませんよ。
慣れるまで時間はかかるが……
貴方の為です』

そう言われてしまえば
受け入れるしかない

「…………えと、ありがとうございます」

『貴方は私の友人ですから』

にっこりと笑う的場さんの笑みには
違和感を覚える

そっと手を差し伸べられ

差し伸べられた手を取るか
迷ってしまう

ゆっくりと手を差し出せば

そのまま、
グッと引っ張られ

腰を抱かれ

勢い良く立ち上がったせいで
密着してしまう

「ご、ごめんなさい」

『いえ、ほら……よーく目を凝らして』

そっと、呪符を貼られ

後ろを見れば……

人型の黒い人形のような着物を着た物が

それを認識しても
気持ち悪さはとれずにいた

「……ｯ……」

『怖いですか？』

クスクスと笑いながら私を見下ろす

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