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『見えない貴方には、害はありませんので』
「…ありがとうございます」
部屋に通され
眺めのいい部屋に通された
森の中はしんとしていて
木々のざわめく音…
ボーッと見つめながら
ぞわりとする感覚に
振り返れば
何かがいる……黒いモヤ……
「ッ……な、なに……」
怖い。
ひゅっと息が漏れる
モヤは私を覗き込んでいるように見える
怖い……
体が動かない
誰か……
怖い。
必死であとづさりをすれば
近づいてくる
ゆっくりと立ち上がり
息を整え
横を通り、必死で走った
ドタドタと響く私の足音
自分の心音
どくどくと酷く脈打つ音
誰か、助けて
曲がり角になり
横目で後ろを見れば
まだ追ってきている
その瞬間強い衝撃が走り
走っている方向とは逆の方に倒れ込んだ
「……ッ!?」
急いで目を開けば
『……おや?どうしました?
そんなに慌てて』
私を見下ろす的場さんは
笑みを貼り付けていた
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あまね(プロフ) - 的場さんおちも見て見たいです、、、、、、、 (10月5日 20時) (レス) @page6 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:脳内麻薬 | 作成日時:2023年6月3日 23時