検索窓
今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:6,604 hit

_ ページ3

_




『見えない貴方には、害はありませんので』




「…ありがとうございます」




部屋に通され
眺めのいい部屋に通された




森の中はしんとしていて
木々のざわめく音…



ボーッと見つめながら

ぞわりとする感覚に
振り返れば


何かがいる……黒いモヤ……



「ッ……な、なに……」



怖い。


ひゅっと息が漏れる



モヤは私を覗き込んでいるように見える


怖い……

体が動かない



誰か……



怖い。



必死であとづさりをすれば
近づいてくる




ゆっくりと立ち上がり


息を整え
横を通り、必死で走った




ドタドタと響く私の足音

自分の心音


どくどくと酷く脈打つ音



誰か、助けて




曲がり角になり

横目で後ろを見れば
まだ追ってきている






その瞬間強い衝撃が走り
走っている方向とは逆の方に倒れ込んだ






「……ッ!?」



急いで目を開けば




『……おや?どうしました?

そんなに慌てて』



私を見下ろす的場さんは
笑みを貼り付けていた




_

_→←_



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (53 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
155人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あまね(プロフ) - 的場さんおちも見て見たいです、、、、、、、 (10月5日 20時) (レス) @page6 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:脳内麻薬 | 作成日時:2023年6月3日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。