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「ごめんね。怖い思いさせちゃって。あなたが無事ならよかったと思ったの。」
私がそう言って、ダンバルに手を伸ばすと、目の前の子はボロボロと涙を流しながら、私の手に擦り寄ってきた。
よっぽど怖い思いをしたのだろう、泣くほどだ。私の不注意で招いた結果に私は心が痛んだ。優しくこの子を撫でていると、スグリくんがにへっと笑った。
「ダンバルは必死になりながら、俺にレイカさんの身が危険なことを伝えてくれて、その場所まで案内してくれんだべ。よっぽどレイカさんのことが好きなんだな。」
「え…。スグリくんがここへ来たの偶然じゃなかったの！？」
「うん。ダンバルが血相変えてセルフ回復マシーンで回復してた、俺のとこ来て、何か伝えようとしてて。卵もサイコキネシスで浮かんでて、これは只事ではないと思って、ダンバルの案内するところに行ったら、レイカさんがエレブーに襲われてて…って感じ。」
「ダンバル…。ありがとうね。」
私は心にグッと来た。まさかこの世界に来てすぐに出会ったばかりの私に懐いてくれただけでなく、私のために人のいるところに行って、しかも呼んできてくれるなんて思わなかった。
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作者名：黒豆 | 作成日時：2024年3月9日 21時
