三橋貴志の彼女になって隣に立ってます。【 今日から俺は！！ 】

１７ ページ39

*








『 ...はぁ、どんな顔して合えばいいんだろ 』




笑顔で？



バカ言うなよ、気まづいのに。






『 この間はごめんなさい。 よしこれでいこう。 』





...まだ、かな。



花瓶に入れてある花を眺めながら、私は三橋くんを待ち続けた。






かれこれ数十分経った頃だろうか、また突然ドアが荒々しく開いた。



そこにはずっと待ち続けていたあの金髪の三橋くんが立っていて、何故だか涙が出そうになる。








「 はぁ、はぁ、、悪ぃ、遅くなったわ 」



『 う、ううん、、 』




こんなに汗だくで、わざわざ走ってきてくれたのかな。




どうしよう、何話せばいいんだ、、


って、そうだ謝んないといけないんだ。








『 ...あの、この間はごめんなさい。あんな言い方して。 』



「 ...敬語とかやめろよ 」



『 へ、？ 』



「 気持ちわりぃんだよ、お前に敬語使われると 」





む、、何よ気持ち悪いって。



まぁそれもそうか。一応付き合ってたんだし。







『 ふふ、ごめんね。三橋くん 』




「 ...俺の、下の名前 」




『 あ、ごめんね、下の名前がどうしても思い出せなくて、、 』





刹那、三橋くんの顔が私の耳元にグッと近付いてきた。








“ たかし ”









*

１８→←１６

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す