泥棒子猫ちゃんを飼い慣らす方法。*緑*

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大「ただいま〜」



　
夜になって忠義が帰ってきた。


　
大「あ、ご飯炊いてある！しかもおかずもあるやん！」

A「家にあるものでしか作れなかったんだけど…」

大「ええよ、全然それでええ！うわー、うまそ♪」


　
昼の間に私が作っておいた料理を見て、キラキラと目を輝かす忠義。

それが子供みたいに健気で可愛い。



大「A、料理出来るんやね。意外やったw」

A「失礼な！私だって料理の１つや２つ…」

大「あ、まさか冷食？それは料理とは言わへんよ？」

A「ちゃんと作りましたっ！」

大「冗談やって、冗談〜」



そんな怒らんといて〜、と私の肩を揉んで洗面所へ去って行った。

私はその後ろ姿を見送って、黙って椅子に座った。

実は少しだけ、忠義に罪悪感がある。

……そう、錦戸君の件だ。



　
昼間、取り上げられた携帯を探し出して、遂に錦戸君にメールを送ってしまった。

図々しいかな、とは思ったんだけど、有名人と知り合ったっていう勢いでつい……。



　
大「Aー、お腹減ったぁ！」

A「今用意するから待ってて」



　
でも多分、いずれ忠義にバレる時が来る。

そしたら責められる事は間違いない。


　
…余計なことしちゃったな。

今になって後悔しながら、私はキッチンへと急いだ。

　
　

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