三十七章 離れないで ページ38
弾き終わり、鍵から指を離す。
「エレン、そろそろ戻らない?」
「んー、まぁそうだな。
さすがに兵団服で来ちまったから……」
「じゃあ行こう。」
パタンとピアノの蓋を閉めてそう言う。
ガチャ
扉が開く音がする。
「っ!?」
「か、」
エレンが口を開いた。
「管理人さん!」
私も慌てて見てみる。
「管理人さんだ!」
「君達無事に訓練兵団に入団できたんだね…」
「はい!」
「でも、そろそろ戻らないと駄目だよ?」
「分かりました!」
「またおいで。」
「いつでも来ます!」
「管理人さん、さようなら!」
「さようなら。」
また全速力を出して走る。
バタン
あの小さな木の扉から訓練兵団の敷地内に入る。
《女子棟》
ガチャ
扉を開けるといきなりベレーネと
ミーナが抱きついてきた。
「うわ、どうしたの…?」
「A!心配したのよ…!
一時間も戻ってこなかったから…」
ミーナが涙目になりながらそう言う。
ベレーネは……私に抱きついたまま
何も言わない。
「ごめんね…心配かけてごめんね…!」
私も抱きしめ返す。
「私達から離れないで……」
ミーナが言った。
「うん…どこにもいかないよ」
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音乃@りんな(プロフ) - ありがとううみかちゃん!頑張る!作ったら教えてね~! (2019年8月5日 7時) (レス) id: 6e01838b95 (このIDを非表示/違反報告)
うみか - うみかきたよ!この作品頑張ってね!私もいつか作品作るね。 (2019年8月4日 19時) (レス) id: e2657486e4 (このIDを非表示/違反報告)
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