二十四章 最後のピアノ ページ25
4時。
いつもの約束の時間。
もうここにエレンは来ない…
私のピアノを聴いてくれない…
ガタン
ふたを開け黒鍵白鍵一つ一つに手を触れる。
まだこのピアノを弾きたい。
椅子に腰掛け演奏を始める。
演奏する曲は乙女の祈り。
エレンが1番好きな曲。
一番楽しそうに聴いてくれた曲。
どんなにこの曲を弾いても
もうエレンは聴いてくれない。
そう思うと涙が止まらない。
泣きながらも演奏する。
「エレ…ン……」
この曲を最後にしよう。
ペダルをしっかりと踏む。
ずっと泣いて泣いてばかりだ。
何度も乙女の祈りを弾き涙を流す。
そして乙女の祈りを何回も弾いた後
泣き疲れて眠りに落ちた。
ピアノに顔を突っ伏して不協和音を奏でながら。
もうこのまま起きたくない、と思った。
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音乃@りんな(プロフ) - ありがとううみかちゃん!頑張る!作ったら教えてね~! (2019年8月5日 7時) (レス) id: 6e01838b95 (このIDを非表示/違反報告)
うみか - うみかきたよ!この作品頑張ってね!私もいつか作品作るね。 (2019年8月4日 19時) (レス) id: e2657486e4 (このIDを非表示/違反報告)
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