ピアノが弾ける私が好きになったのは駆逐系男子です

十六章　友達 ページ17

「電気消すよー」

「うん」


「いやー今日は皆の恋バナ聞けて幸せだったわ」

「ベレーネ大袈裟すぎ」

「いやホントマジで」

「でもさ、今日一日で

みんなと仲良くなれたような気がする」

「A…」

「まぁね。あんま交流する機会ってないから

自分たちで作らないと」

「あー、もう寝よ。」

「寝る寝る」

「おやすみー」



チュンチュン

小鳥の鳴く声で目覚めた。

「んあぁ…」

今日エレンと話すことを考える。

恋バナしたとは言えない…

とりあえずエレンにパンをあげたら

ピアノ弾きに行こう。






「A。ご飯行くよ。」

「はーい」


「まさか今日もエレンにあげるの？」

「うん」

「はー…どんだけエレン好きなんだよ」

「うるさい」



もぐもぐ

「ふあぁぁ…」

「A欠伸？」

「うん欠伸。」

「眠いの？」

「まあ、昨日遅くまで話してたからね…」

「そっかー」



「じゃあちょっと行ってくるわ」

「あいよー」





ガラガラ

エレン起きてるかなあ。

シャツ

静かにカーテンを開ける。

「うあ、まだ寝てる…」

待っててもいつ起きるか分からないし

ベレーネ待たせてるし…

「あ。」

コップだ。

水道でコップの中をゆすぎ、

その中をきちんと拭いてからパンを入れた。

「これでいっか。」

エレンの横の棚に置く。

「食べてね。エレン。」

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