十四章 あーん ページ15
ガラガラ
保健室。
「エレン…?」
カーテンを開ける。
「よう、A」
「エレンがご飯食べないって言うから
こっそりパンを持ってきたよ」
「はぁ?」
「食べなきゃ悪化するよ」
「んーーーー。」
パンをちぎる。
「エレン、あーんして?」
「俺は赤ん坊じゃねえぞ!?」
「いいから。食べないと死ぬよ」
エレンはむぅと頬を膨らませたが
終いには口を開いた。
パンをエレンの口に入れる。
「えらい。」
エレンの頭をなでる。
「うまい」
そう言ってエレンはまた口を開く
急いでちぎって放り込む。
「あ、エレン。急いで食べないで
ゆっくり食べて。
パンは逃げないよ」
「んん、モグモグ」
ぱかー
「…。」
入れろ、パンよこせ、ということなのか。
ブチ
パンをエレンの口に入れる。
「ふはひモグモグ」
「え?なんて?」
「うまい」
「ああ。なるほど。」
最後の一欠片
ぱかー
突っ込む。
モグモグ
「ごちそうさまでした」
「エレンがちゃんと食べてよかった。
いつごろ保健室から出られそう?」
「明日か明後日…」
「そっか。
じゃあまた朝来るね。おやすみ。」
「おやすみ」
女子棟
ざわざわしてる。
ガチャ
「皆何の話ししてるの?」
「あ、A。遅い。
恋話だよ〜」
「あ、そうなのね」
ベレーネがニヤニヤしてこっちを見る。
「え?」
「Aもあるでしょ。」
「えぇ?」
「エレ…」
「うるさい。」
「とにかく今日はここでお風呂までの時間
恋話だよ!!」
「えぇー…」
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音乃@りんな(プロフ) - ありがとううみかちゃん!頑張る!作ったら教えてね~! (2019年8月5日 7時) (レス) id: 6e01838b95 (このIDを非表示/違反報告)
うみか - うみかきたよ!この作品頑張ってね!私もいつか作品作るね。 (2019年8月4日 19時) (レス) id: e2657486e4 (このIDを非表示/違反報告)
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