まえあしマネージャー

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ちらっと裕太の方を見ると、亮太を睨みつけて今にも噛みつきそうな顔でガルガル見てる。





太「ははっ。玉はホント独占欲強いからな」






そう言われたところでわたし、裕太の彼女でもなんでもないんですけど…






千「え！玉とAちゃんって…もしかして、もしかしてなの？！」





両手を口に当て、裕太と私を交互に見てキャーキャーするオネエ。





A「ちーがーいーまーす！」






玉「あー、Aちゃんいつになったら俺と付き合ってくれるのかねー」





宮「え、玉…マジで言ってんの？俺は？」





玉「俺は男には興味ない」





その場に崩れ落ちる宮っち。





なんなんだこのグループは。





A「とにかく！さっさとご飯食べてさっさと収録してさっさと次の現場行くよ！」





7人集まるとうるさいったらありゃしない。





そんなこんなで昼からの撮影も無事終了し、次の場所へ移動。





今日は女性ファッション誌の撮影。
集合写真を先に撮ってもらい、そのあとの個別ショットは舞祭組からで先方も納得してくださった。





シャッター音が鳴り響くスタジオ。





最近の7人を見て思うこと。
-みんないつの間にこんな大人になったの？-




表情ひとつにしてもどこか物憂げな感じが出せてたり、年齢も年齢だから歯を出してニカッと笑う写真も減ってきた。




もうみんなアラサーだもんね。
って言ってるわたしも来年30歳。





大学のために地元関西を離れ、大学卒業後すぐにこの仕事を始めた。





地元にもなかなか帰れず、大学時代の友達にも仕事内容は話せないから段々会いづらくなって、一応去年まで付き合っていた彼氏は居たけど、仕事優先だったから言葉通り仕事浸けの7年。





この先どうなっていくのかな。
わたし、いつまでマネージャーする？





玉「Aちゃん！待ってる間暇だから一緒に食べよ！」




目の前にはおせんべい2枚持ってニコニコ立つ裕太。




A「ニット真っ白なんだから、撮影終わってから食べなよ。粉くず落としたらスタイリストさん困っちゃうよ」





玉「大丈夫！俺おせんべい食べるの超上手だから」





おせんべいに食べるの上手い下手ある？






A「もしなんかあって落として怒られても知らないからね」





玉「…終わってからにする…」





A「お！裕太えらい！撮影終わるまで持っといてあげる」





玉「Aちゃんの言うことは絶対だからね。あー早く終わんないかな」

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