まえあしマネージャー

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玉「そっちってどっち？笑」




A「あっち」





玉「あっち？笑」





A「気にしなくて大丈夫です…」





玉「ふーん、Aちゃん、変なの。まぁいつもか」




A「た、太輔から返事きた？」




するりと話をすり替える。




玉「うん、了解ってスタンプきた」





A「裕太も早く1人で起きれるようになってね」





玉「Aちゃんがマネージャーのうちは無理かな」





A「次のマネージャーさんが可哀想すぎて今から同情するわ」





玉「だってさ、Aちゃん、辞める気ないでしょ？」





A「ないけど…いつ担当変わっちゃうかわからないし」





太輔のマンションに到着すると、地下駐車場で既に太輔が待っていた。





太「おはよー」




玉「ガヤおはよ〜ん」




A「おはよ！太輔は本当優秀」





太「なに？今日も玉、Aに起こしてもらったの？」




玉「もちのろん！」




曇った窓ガラスに何やらお絵描きしてる裕太。





太「Aは俺らより遅く帰って早く家出るんだからさ、もっと気遣えよ」




玉「Aちゃんにはさ、なーんか甘えちゃうんだよね」




A「こら裕太、落書きしないの」




玉「は〜い」




太「ふはは。本当姉弟みたいだわ」




道路もそんなに混まず、予定より早くテレビ局に到着。




楽屋に入ると既に渉が居た。




A「おはようございます」



渉「あ、おはよー。今日は早いね」




玉「相変わらずわったー超早いね。宮田は？まだ？」





メンバーが合流するとマネージャーはマネージャーで廊下に集まり、打ち合わせなどを行う。




渉に主についているのは、去年新卒で入ってきた見た目チャラい24歳の梶田くん。
マナーに厳しい渉がビシビシしごいてくれているが、基本的にいつもヘラヘラしていて反省しているのかしていないのかもわからない。
でも時間に関しては1番キッチリしてる方だ。
なぜか憎めないキャラ。




梶「Aさんおはようございます！今日もキレイっすね」




A「おはよう。舞祭組のみんな、昨日寝れてそう？」




梶「そーっすねー、みんな3時間くらいじゃないっすか？ライブの打ち合わせ、1時くらいまでやってたんで」




A「そんな時間まで？みんな頑張りすぎだよ」





舞祭組は年明けに初ライブツアーを控えていて、今まえあしよりもとても忙しい。




来週にはアルバムが発売されるからハイタッチ会で全国を回る。

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