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御幸「え?なになに?今どういう状況?」
食堂の扉を少しだけ開けて様子を伺っていた倉持と前園と栄純と降谷と春市が青ざめた瞬間
面白そうな顔をして近づいてきた御幸
こういう状況が実は大好物。
倉持「やっぱあいつ…怖ぇわ」
前園「御幸に怒ってる時なんてまだ幼い赤ん坊を叱るようなもんや…」
栄純「これは御幸先輩がAと結婚したら尻に敷かれるでしょうね!」
御幸「いや待って、全くわかんないんだけどとりあえず沢村もう俺球受けないからな」
Aが思いっきり身内をビンタした瞬間を見てしまった数名は本当に真っ青
御幸は話を聞けば面白そうに笑い、もっとやってやれ!気が済むまで!とか言い出すし
誰も止める気ゼロ
止めたら乱闘になりそうな気がしてそんな気は全然起こらない。
A「誰が正しいとか、いい人生かどうかなんてアンタが決めることじゃない」
A「これは私の人生、正しいかどうかいいかどうかは私が決める、誰にも文句は言わせない」
声色が変わって低くなっていくA
しかも笑いながら怒ってるものだから余計に怖い
でも見ていられないのに見てしまうのが人間というもの。
もし相手がもっと若かったらAは飛び蹴りとかしていただろう。
「敬う気持ちが全然ないわね……生意気な!」
A「敬う気持ち?最初からないよそんなもん」
A「私は貴方のお飾りでもなんでもない1人の人間、何でもかんでも人の言うこと聞くのが幸せとは思えない」
どうせ戻ったところでその先は分かりきっている、所詮お飾りなんだと
自分の名誉や地位のためにAを利用する
ただそれだけで本当の家族になろうとだなんて微塵も思ってない
顔や話し方がそう言っている。
「結婚の話はどうするの!あんたのせいで滅茶苦茶よ!!」
「もうよせ、母さん」
「うるさい!!大体…あの馬鹿娘が…!!」
Aとしてはあれこれ言われるのが好きじゃない
自分の人生なのに勝手に色々決められるのが気に食わないのだ
それもまた楽な生き方なのかもしれないが
それを辿ろうとした時に息苦しさと窮屈さを覚えた
それに自分のことをいらない子、忌み子といった人間について行く気にはなれない。
A(どんな理由があっても)
A(私は……!!)
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マリイ - 丹波さん好きだけど小説無いんで丹波光一郎の小説も書いて欲しいです (2020年8月15日 16時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちあき | 作成日時:2020年8月2日 12時