【◇】Starting Over

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栄純は落合コーチが言った言葉の本当の意味を理解出来ていないはず

そう思ったAはまたしても苛立ったような顔を浮かべて自分の足元を睨みつけていた

そういうやり方もあるとわかってはいるが、やはりそのやり方は気に入らない

でもこれは個人の感情だしどうしようもできない気持ち。

だからこそAは苛立っているのだ。








そしてさっきのやり取りがさらにAの気持ちをぐちゃぐちゃにした








狩場(バッティングピッチャー…！？しかもサイドスロー転向って…)









Aがハッキリと言い切ったあと、栄純本人の反応はというと…









栄純「なるほど…その手があったか」

栄純「バッターに投げた方がより練習になるし、それがチームのためになるならいいかもしれないっすね」









その言葉を受け止めてしまった

この反応に顔を顰めていたAが今度は驚いた顔で栄純を見ては

言葉にはしなかったものの、正気で言ってるのかと疑った。

栄純はエースになるんだと自分で言っていたから尚更この言葉の意味がわかってるAにとっては正気とは思えない返答。









狩場「おい沢村まじか！いいのかよ！？」

落合(ほ〜ん…意外と自分の立ち位置わかってるじゃないか)

A「栄純、今言った言葉…とんでもないことだってわかって言ってるの？」









チームのために、そう言われて栄純が首を横に振るわけがなく

それをいいことにとんでもないことを吹き込まれてしまった。










栄純「ボス！俺投げますよ！試合まで4日間ですか！いけと言われたらいくらでもバッティングピッチャーやりますよ！！」

栄純「なんなら横からだけじゃなく下からでも！！」








1人張り切る栄純とは全く反対の反応を示す他の選手たち









川上(沢村…)

金丸(お前…わかってんのか？それじゃチームの裏方に回るって自ら宣言してるようなもんだぞ)









栄純の目標はこのチームのエースになること、それなのに今栄純が言っていることはそれとは全く外れた

チームの裏方になるということ。









春市(栄純くん…)


A(チームのためって本気で思っているのなら栄純が本当に今するべきことはそれじゃない)








誰も言い出せない中、監督は…









片岡「そんな下手くそなサイドスローはいらん、練習の邪魔だ、どけ」

栄純(邪魔！？)

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