昔話 ページ6
ジェダイ寺院
ナナは1人、皆からわざと距離を置き孤独に生活していた。
「なんでいつも1人でいるんだ?」
ベン・ソロは、突然やってきた不思議な少女に興味があった。彼女の中には、他とは何か違う、闇の部分を感じたからだ。
「…あんたには関係ない。」
「なんでいつも怖がってるんだよ…。」
「……私…おかしいのよ。みんなには聞こえない声が聞こえて…母や父は、他とは違った…。」
彼女が皆から距離を置いていたのは、恐怖からだった。
「違ったって?俺の両親も変わってるよ。」
「…違う!そんなんじゃない!私の両親は……。私の両親はシス信者で、ダーク・ジェダイなのよ…!」
ベン・ソロは、まだそれがどういう存在なのか知らなかったが、彼女の切羽詰まった表情から、ただごとではないのを察した。
「…そんな事知らないね。お前の両親が何者でも、お前はそのダーク・ジェダイ?じゃないんだろ?お前はお前だ。」
「……。」
「それにそこから逃げてきたんだろ?お前、勇気あるな。」
「俺はベン・ソロ。お前は?」
「…ナナ。」
2人は握手を交わし、ナナは少し微笑んだ。
〜〜〜〜〜
時は流れ
「ベン!今日もセーバーの訓練手伝って!…ベン?」
ナナはベン・ソロの元へ行くと、彼は1人誰かと話をしていた。
「…どうか、私を導いてください。」
「ベン!!闇に語りかけちゃ駄目!」
ナナは、ベン・ソロの中で闇が大きくなっているのを感じ取っていた。昔の彼女もそうであったからだ。
「ナナ……俺は…どうすればいい…。」
「周りを見て。みんながついてる。…私がずっとあなたを支えるから。昔、私を助けてくれた…次は私がベンを救う!」
「…ナナ。」
ナナはベン・ソロの頬を両手で包み、彼に微笑んだ。
「ベン…好きよ。」
「俺も…お前が…。」
〜〜〜〜〜
「…ベン…マスター・ルークに何をしたの!?」
ジェダイ寺院は炎に包まれ、ベン・ソロによって仲間たちが殺される。その光景を見たナナは、絶望し涙を流す。
「俺と共に来い!」
「どうして、みんなを!どうして!!私、行かない!!」
ベン・ソロは、ナナにライトセーバーを向けた。一振りで彼女を殺すことができたが、彼には決して出来なかった。
彼女は気を失うように倒れ、ベン・ソロはナナを横抱きし、安全な場所へ運んだ。
彼は背を向け、彼女に別れを告げたのだった。
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岡P(プロフ) - 素敵なお話しですね。これからも素敵なお話し楽しみにしています。更新心待ちにしています。頑張って下さいね。 (2020年10月5日 14時) (携帯から) (レス) id: 8256504f4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mini | 作成日時:2020年2月25日 18時