検索窓
今日:5 hit、昨日:1 hit、合計:9,806 hit

昔話 ページ6

ジェダイ寺院



ナナは1人、皆からわざと距離を置き孤独に生活していた。


「なんでいつも1人でいるんだ?」


ベン・ソロは、突然やってきた不思議な少女に興味があった。彼女の中には、他とは何か違う、闇の部分を感じたからだ。


「…あんたには関係ない。」
「なんでいつも怖がってるんだよ…。」

「……私…おかしいのよ。みんなには聞こえない声が聞こえて…母や父は、他とは違った…。」


彼女が皆から距離を置いていたのは、恐怖からだった。


「違ったって?俺の両親も変わってるよ。」
「…違う!そんなんじゃない!私の両親は……。私の両親はシス信者で、ダーク・ジェダイなのよ…!」


ベン・ソロは、まだそれがどういう存在なのか知らなかったが、彼女の切羽詰まった表情から、ただごとではないのを察した。


「…そんな事知らないね。お前の両親が何者でも、お前はそのダーク・ジェダイ?じゃないんだろ?お前はお前だ。」
「……。」
「それにそこから逃げてきたんだろ?お前、勇気あるな。」
「俺はベン・ソロ。お前は?」
「…ナナ。」


2人は握手を交わし、ナナは少し微笑んだ。




〜〜〜〜〜




時は流れ


「ベン!今日もセーバーの訓練手伝って!…ベン?」


ナナはベン・ソロの元へ行くと、彼は1人誰かと話をしていた。


「…どうか、私を導いてください。」
「ベン!!闇に語りかけちゃ駄目!」


ナナは、ベン・ソロの中で闇が大きくなっているのを感じ取っていた。昔の彼女もそうであったからだ。


「ナナ……俺は…どうすればいい…。」
「周りを見て。みんながついてる。…私がずっとあなたを支えるから。昔、私を助けてくれた…次は私がベンを救う!」
「…ナナ。」


ナナはベン・ソロの頬を両手で包み、彼に微笑んだ。


「ベン…好きよ。」
「俺も…お前が…。」



〜〜〜〜〜



「…ベン…マスター・ルークに何をしたの!?」


ジェダイ寺院は炎に包まれ、ベン・ソロによって仲間たちが殺される。その光景を見たナナは、絶望し涙を流す。


「俺と共に来い!」
「どうして、みんなを!どうして!!私、行かない!!」


ベン・ソロは、ナナにライトセーバーを向けた。一振りで彼女を殺すことができたが、彼には決して出来なかった。
彼女は気を失うように倒れ、ベン・ソロはナナを横抱きし、安全な場所へ運んだ。

彼は背を向け、彼女に別れを告げたのだった。

光と闇→←2人



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (27 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
63人がお気に入り
設定タグ:スターウォーズ , カイロ・レン , ベン・ソロ   
作品ジャンル:SF
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

岡P(プロフ) - 素敵なお話しですね。これからも素敵なお話し楽しみにしています。更新心待ちにしています。頑張って下さいね。 (2020年10月5日 14時) (携帯から) (レス) id: 8256504f4a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:mini | 作成日時:2020年2月25日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。