脱出 ページ3
何時間たったのか、時間を知る方法がないため、ナナは少し焦りを感じはじめた。
(こんなところで時間を無駄に出来ないのに…)
久しぶりに扉が開く音がして、ナナは、いよいよ拷問されるのかと思った。
「ナナ!!あぁ良かった!!無事だった!!」
バタバタと走って来たのは、ポーとトルーパーだ。
ポーは拷問されて、所々血を流しており、頭の傷が1番酷そうに見えた。
「さ、行こう!」
「早く、行こう!」
「ちょっと…!え??トルーパー!?」
「大丈夫!彼は味方だ!」
「俺はフィンだ、彼が名付けてくれた!」
拘束具が外れて自由になった。
ポー、フィン、ナナはTIEファイターに乗り、敵の攻撃を受けながら、なんとかデストロイヤーから逃げ出した。
「ポー!!BB-8を!!!」
「あぁ!分かってる!!惑星ジャクーに行くぞ!!」
「はぁ!?何言ってんだ!!勘弁してくれ!!」
「ルーク・スカイウォーカーの地図を持っているんだ!!それを回収しないと!!うわ!!」
後ろから追撃され、操縦がきかなくなったTIEファイターは、回転しながら勢い良く惑星ジャクーへ落ちていく。
(……いったぁ…)
ナナは、間一髪、TIEファイターから脱出し、太陽に照り暖められた砂漠に着地していた。
身体に受けた衝撃で、すぐには立ち上がれず、正直うまく着地出来たとは言えなかった。
「いてて…ま、死ななかっただけマシ…か…」
ナナはゆっくり立ち上がると、遠くの方に黒煙が見えた。
(ポーとトルーパー…じゃなくて、フィン…大丈夫かな…)
「ナナ!!!」
「!…ポー!!」
ナナは名前を呼ばれた方を向くと、砂漠の砂に足を取られながら、こちらに走ってくるポーを見つけた。
「ふぅ、良かった。お互い、しぶといな。」
酷い落ち方をしたにも関わらず、お互い生きていることに、ポーは笑った。
「死ぬかと思ったわよ…はぁ…ポー、1度基地に戻りましょう。この広い砂漠にBB-8がいるかどうか、探し出す前に私達死ぬわ…」
「………そうだな、1度戻ろう。あいつなら俺たちより先に戻ってるかもな。」
じわじわと照りつける太陽の熱が皮膚を焦がす。
2人はイリニウム星系に戻るべく前に進んだ。
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mini(プロフ) - えりかさん» 読んでいただきありがとうございます!続き頑張ります。カイロレン、カッコいいですよね! (2020年2月10日 23時) (レス) id: 982950346a (このIDを非表示/違反報告)
えりか - 読みました!!かなり続きが気になります!それにしてもカイロレンかなりイケメンですね!(^^) (2020年2月9日 21時) (レス) id: 2fb9646c0a (このIDを非表示/違反報告)
mini(プロフ) - えりかさん» ありがとうございます!続きは少々お待ち下さい! (2020年2月9日 19時) (レス) id: 1931185572 (このIDを非表示/違反報告)
mini(プロフ) - ほしきらさん» ありがとうございます! (2020年2月9日 19時) (レス) id: 1931185572 (このIDを非表示/違反報告)
えりか - 小説読みましまた!続きが気になります! (2020年2月7日 22時) (レス) id: 2fb9646c0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mini | 作成日時:2020年2月5日 19時