俺しか知らない先輩の話【江口拓也】

夢と思い出 ページ6

男主 side



毎年、俺は1月１日になるとある夢を見る



それは俺が声優として活動している夢だ


何で俺だったのだろうか、、、、なんで大好きだった仕事をやめなくてはいけなかったのか、、



この夢を見るたび、俺はそう考える



夢から覚めるといつも俺は涙を流していて、やっぱり後悔してるんだって実感する



拓也に教えることで未練はなくなったと思っていたがやはり悔しくて仕方がない



そして、またその悔しさをただ小説にぶつけることしかできない




俺にとって本当にやりたい職業って何なのだろうか、、、




￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣



夢を見ていると悔しい思いがこみ上げてくる半面、楽しい思い出を思い出すことができる


その時だけは昔みたいに音が聞こえて、何を言ってるのか理解することができる


みんなのかっこいい声が聞くことができる



そのことが何よりもうれしい自分もいた



当時仲良かった鈴村さんや櫻井さん、神谷さんに、大輔君、悠一に杉田、紘に、、、、みんなかっこよくて自由で、、、大好きだった


出来ることならあの人たちの変化をまじかで見て楽しんで、自分も変化していきたかった、、、



そう思ってもそれは思い出の中、夢の中でしか味わうことができないんだ

昔話→←今年も

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す