俺しか知らない先輩の話【江口拓也】

今年も ページ4

江口 side



櫻「今年で１０年目ですね」

年が明けてすぐのアフレコで櫻井さんがこぼした一言に何人かがあぁ、、、という顔をする


毎年年始になるとやってくるとみんなが先輩を思い出して気分が下がる


あれからこんなにも経ってしまったんだ、、、それなのになんで未だに見つけられないのだろうか、、という気持ちになるみたいだった



先輩のことを年始以外で出すのは暗黙のルール的な感じで禁止されている

先輩にそんなことを話すといつも
“いや、まだ覚えてもらっているんだｗｗ”

なんて自傷気味に笑いながらタブレットに書く

そんな先輩の表情に俺は少し苦しくなって、、、、なんでこんな話しちゃったんだろうって思ってしまう


そんな悩みは他の人に言えるわけでもなく、俺は毎年困っている

そんな時、こんな会話が聞こえた

鈴「なんで平城っていなくなったんだろうな、、」


櫻「そうだな、、、急だったもんな」


中「なんか、病気でもあったんじゃないっすか？」


杉「確か、飲み会などに不参加気味だったじゃないですか」


櫻「確かにそう思うかもしれないけど、そん時って確か江口君のこと指導してた時じゃなかったけ？ねぇ？」


そう急に言われてびっくりしたが
「そうですね、、平城先輩にめちゃくちゃ教えてもらいました、、、新人で右も左もわかりませんでしたが、いろいろと、、叩き込まれました、、」

そういうと
櫻「ありがとう、ほらな？あんときAは自分から教えるって言って江口君の事教えてたんだよ」


杉「そうだったんすね、、ならなおさらわかんなくなりましたね」


神「もしかして、平城君の話ですか？」

鈴「そうなんだよ、なんで急にいなくなったのかって話」


神「あぁ〜、確かに謎ですね、、、でもあるとき、平城君不調の時ありませんでしたか？」


４人「「「「え？？？」」」」

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