僕は双子の兄とはちょっと違うから【夏目友人帳】

1話 ページ3

夏目side



塔子さんと買い物をしてたら､川原で傷だらけの少女を見つけた




手には､何かの本がある｡なんだろ…？





そして､この子｡何処かで見たことがある…





妹に似てるな…引き取られていくうちに離れ離れになっちゃったけど…





俺はその子を抱えて､家に帰った





？「んっ……ん……何処？」




塔「あら｡起きたのッ！」





寝かせていたら､その子が目覚めた





？「っ……ありがとうございます｡では…帰りますので」



塔「でも､その傷って､親に何かされたの？」





？「親はいません｡物心つく前に…そして､色んな人に引き取られたんです｡まぁ､捨てられたんですけどね…」




「ハハッ…」と､軽く笑って言った…





まるで､自分と同じようだった｡俺だってそうだから





塔「そうなのッ！じゃあうちに住んでみる？2人はどう？」



滋「別に構わないよ｡貴史はどうだ？」




「俺もいいです」




自分と似てるようだったから…




俺がいいと言った時､無表情だったあの少女の顔が怖ばった





？「気遣いありがとうございます｡でも､そんなことはできません｡また…捨てるんですし｡それより､僕が持っていた本を知りませんか？」




「あぁ…本ってこれ？」




そう言って､彼女が持っていた本を渡した





「あと…俺も親がいなくって沢山の人に引き取られて捨てられたんだ｡今は藤原さん達が引き取ってくれたの｡藤原さん達なら､信用できるよ」




？「へぇー､僕と似てるんですね｡そうですね…1日だけ､お暇させてよろしいでしょうか？それで決めたいです」





塔「えぇ｡もちろんいいわよ」



滋「時間はたっぷりあるからな」




「ところで君､名前は？」




名前を聞いてなかったし





？「僕は…




,




,




,




夏目優香って言います｡貴方がたは？」





「えっ…？優香？」




もしかして…




塔「貴史くん､知り合いなの？」





もしかしなくても…






「優香､俺は夏目貴志｡覚えているか？」




優香「夏目貴志……貴兄ぃ？」




やっぱり…





「優香ッ！久しぶりッ！」



優香「貴兄ぃ､久しぶり…」






塔「まさか､貴史くんの妹だったとはね…じゃあ晩ご飯作っとくわ」



滋「まさかの再開か…」





離れ離れになってしまった優香と再開ができた




無事でよかった…！

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