第64話 夢の続きを見る ページ14
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夢みたい。
君もそう思ってるのが、何だか少しくすぐったい。
修也が、“好きだ”って耳元で呟く。
そわそわして、心臓がきゅーっとする。なんて応えていいかわかんなくて、『私も』って言った。
「A」
修也がふわりと微笑んで、私の唇を親指で撫でた。
ゆっくりと修也の顔が近づいて来る。
そっと目を瞑った。
「……んっ」
触れるだけのキスを何度も交わした。
それだけじゃ足りなくて、少しだけ口を開くと、それを待っていたかのように、修也が舌を滑り込ませた。
ぬるりとした熱いそれを絡めながら、時折優しくなぞった。
控えめな水音がたまらなく恥ずかしくて、頭の奥がジンとした。
名残惜しそうに唇を離した修也が、私の瞼や首筋にたくさんのキスを落としながら、パジャマのボタンに手をかける。
「ねぇ、修也」
修也が不思議そうに、『ん？』って首を傾げた。
「あのさ、ここって夏未ちゃん家の建物じゃない？」
「え？あぁ、そうだな」
そう言いながら、私のパジャマのボタンをポチポチ外す。
「ま、待って。あのね、だから……、何て言うんだろ。そ、そういうことをここでするってさ…、人の家でそういうことするってことにならない？」
修也の手を止めて、起き上がってその場に座った。
すると修也は、『気にしなくて良い』と口角を上げて私の首筋にチュッと吸い付いた。
そして何故かベッドサイドの引き出しを漁り始めた。
何？どうしたの？
修也の手元を覗き込む。
え…、え……？何それ……。え、何で。
修也が取り出したのは、0.01とかなんとか描かれている小さな箱。
それをいくつか、パタパタとベッドの上に無造作に置いた。
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作者名：pomme | 作成日時：2021年3月22日 10時
