第72話 してやったり ページ22
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冷蔵庫から余った食材をてきとうに出して刻んでいるときも、それをご飯と一緒にフライパンで炒めているときも、修也はずーっと後からハグしたまま。
醤油取ってと言うと取ってくれるし、これ片付けてって言うと片付けてくれる。だけど、何ていうか、うん、近い。
『離れないの？』って訊くと、『充電充電』と言って、もっとぎゅーってしてくる。
あー！もう。
私、めちゃくちゃ照れてるんだよ？わかる？
後からは見えないだろうけど、顔、超赤いからね。
ほんと……、勘弁してほしい。
「ふっ、A、耳真っ赤」
そう言って、私の耳に軽くキスする。
わかってやってるんじゃん。いじわる。
私が“充電”なんて言ったから……。
恥ずかしさとか、いろんなものが混ざった複雑な気持ち。
だけど、それが妙に心地よくて、ニヤニヤしちゃう。変なの、私。
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二度目の夕食を済ませる。
向かい合わせに座って、のんびり話した。
これから先、しばらくこんなふうに話すことも無いのかと思うと、正直すごく寂しい。
欲を言えば、毎日こうして一緒に過ごしたい。
明日も、明後日も、またその次の日も。
だけど、それを溢してしまえば、離れがたくなってしまうから、極力明るく、普段通りに振る舞った。
修也はきっと気づいているんだろうけど。
ね、きっとそうでしょ？
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pomme(プロフ) - 鈴松しおん@誤字り姫さん» ありがとうございます！！そんなふうに言っていただけるなんて……！とても嬉しいです(;o;) (2020年12月24日 18時) (
レス) id: 79d93abb26 (このIDを非表示/違反報告)
鈴松しおん@誤字り姫(プロフ) - 完結お疲れ様です、そしてありがとうございます！見させていただいてる身としては本当に楽しかったです…! (2020年12月24日 12時) (レス) id: 260ef51d68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：pomme | 作成日時：2020年10月25日 14時
