第48話 あの日と繋がる ページ48
．
「それからサッカーとかいろいろ忙しくなって、そのことはほとんど忘れてたんです。思い出したとしても、幼い頃の思い出程度で……」
「そ、そうなんだ」
落ち着いた豪炎寺くんの声が、なおさら不安を煽る。
時系列が“今”に近づくにつれて、そわそわして落ち着きを欠いた。
いつ、告げられるんだろう。
何て返事しよう。
強がって、気にしないって言おうか。それとも…。
溜まっていく涙を、紅茶を飲むふりして必死に奥へと押し込んだ。
平気な顔で、相槌を打って、笑う。
何気ない、けど、とんでもない苦行。
「でも、高校に入学して、サッカー部に入った時…」
きた…と、思った。
思わず目を伏せた私の両手を、豪炎寺くんは優しく包み込んだ。
「見つけたんです。……一目でわかった。
俺が好きだった、あの人だって。
A。
俺のこと、覚えてるか？」
「えっ……」
不意に目が合うと、豪炎寺くんが柔らかな笑みを浮かべた。
胃がふわりと浮くような感覚。
ドクンドクンと、心臓が大袈裟に暴れてる。
胸がギュッてなって苦しい。頬がどんどん熱くなるのがわかった。
「A、好きだ。ずっと、ずっと前から、出会った時から……」
君はそう言って、小さく笑った。
人間の脳ってどうなってるんだろう。
あの日、手を繋いでくれたシュウくんと、目の前にいる豪炎寺くんがぴたりと重なった。
「やっと言えた」
豪炎寺くんが感慨に浸りながら、少し照れたような表情で、私の髪の毛に手を伸ばし、指に絡めた。
「うそ…でしょ」
驚きと恥ずかしさ。嬉しさと愛しさ。いろんな感情が込み上げて、どうしていいのかわからなくなった私は、とりあえず笑った。
シュウくんが豪炎寺くん。
豪炎寺くんがシュウくん。
面影がまるで無い。シュウくん、君、かっこよくなりすぎ。
高鳴る鼓動が、君にも聞こえてるんじゃないかってくらいうるさい。
でも君もきっと、私と同じくらいドキドキしてるはず。
だって、信じらんないくらい、耳真っ赤だし。
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pomme(プロフ) - 雪華さん» 高評価ありがとうございます！ごめんなさい…そのあたり詳しくないです（ ; ; ） (2021年3月18日 20時) (
レス) id: 13950c2c2a (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 高評価しました!東方は知ってます？私は東方の霊夢・チルノ・大妖精・魔理紗は大好きです! (2021年3月18日 9時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
pomme(プロフ) - 星猫さん» 知ってるアニメ……？何ですかねぇ。メジャーどころはほとんど知ってるんじゃないかな〜と思います。イナイレはもちろん好きですし、あとは呪術とか金カムも好きです〜！ (2021年3月9日 20時) (レス) id: 7207ce4c56 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか？ (2021年3月9日 16時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：pomme | 作成日時：2020年12月31日 5時
