第22話 制御不可能 ページ22
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「え、ほんと何？先生に怒られる系…じゃないよね？」
そう訊ねると、月島くんはククッと小さく笑った。
だからほんと何？
眉間に皺を寄せて、月島くんを軽く睨んだら……また何か言われるから、『教えて！』と軽くせがんだ。
すると月島くんは唐突に、私の耳元に顔を寄せた。
びっくりして固まる私に、月島くんがボソッと一言『王様のこと見すぎ』って……。
その瞬間、ブワッと全身が熱くなった。
バ、バレてる……？
まじ？
顔を上げると、ニヤニヤと笑う月島くんと目が合った。
「図星？」
ああもう、最悪。ほんとやだ。
何やってんの私のバカ。
「あ、あの、月島くん。ち、違くて、そういうんじゃないし。すごいなぁって思って見てただけだから。だから、その…」
顔真っ赤にして、たどたどしい言葉で弁解するとか、もう認めてるようなもんだ。もう、ほんっとバカだ私…。
そんな私を前に、月島くんは笑いを堪えてる。
「Aさんおもしろいから黙っといてあげるよ」
「えっ、ほんと！？」
「じゃなきゃうるさいでしょ」
「月島く〜ん」
ありがとうを言う前に、月島くんはさっさと別の場所に行ってしまった。
自由かよ。
取り残された私。
左手には、渡しそびれた影山くんのタオル。
もしかして、わかっててこの話振った……？そんなわけ…ありそ〜〜。
ねぇ、月島くん。だとしたら、キミって相当趣味悪いよ。
「A、俺のタオル」
後ろから、聞き慣れた声が私を呼ぶ。
それだけで、胃のあたりがふわっとした。
バレないようにしなきゃってついさっき思ったばっかなのに、単純な私の体は言うことを聞かない。
心臓うるさい。だまって。
「A？」
「ご、ごめん。月島くんが邪魔するから…」
振り返って手渡そうと思ったそのとき、体育館の扉が勢いよく開いた。
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pomme(プロフ) - 読み専さん» コメントありがとうございます！！頑張らなきゃ！ (2021年12月31日 20時) (
レス) @page39 id: 13950c2c2a (このIDを非表示/違反報告)
読み専 - え、続き読みたい…更新待っております！！ (2021年12月31日 11時) (レス) @page42 id: 0067091e87 (このIDを非表示/違反報告)
pomme(プロフ) - 蜜柑🍊さん» そうなんですwwめちゃくちゃ地味なところに謎のこだわりを詰め込んでます😎ありがとうございます！頑張ります！！ (2021年11月21日 23時) (レス) @page35 id: 13950c2c2a (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑🍊 - あと、今更気が付いたのですがタイトルの付け方もお洒落で、全部5文字になっているんですね😄応援してます！ (2021年11月21日 22時) (レス) id: e3fbbedd51 (このIDを非表示/違反報告)
pomme(プロフ) - 蜜柑さん» ひえぇ！嬉しい…！褒められ慣れてないのでソワソワしちゃいます🥺密柑さん、もうほんとめちゃくちゃありがとうございます！ (2021年11月9日 20時) (レス) id: 13950c2c2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：pomme | 作成日時：2021年9月20日 23時
