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【裕翔side】
「...どういう、意味だよっ、...」
侑「裕翔は、現実を見たくないんでしょ?だって今、未来の事を考えるのは嫌だって言ってたし」
「っ、...未来と、現実は...関係ない、だろ...」
侑「そんな事ない。現実も妄想も、過去も未来も全て繋がってる。だからこんな事で、落ち込んでちゃダメだ」
...“こんな、事”...?
「侑ちゃんは、分かんないんだ...僕がどれだけ、辛い思いをしてるのか...どれだけ複雑な気持ちを、抱えてるのか...」
駄目だ。
侑「分かるよ。僕だって裕翔ほどではないけど、辛い思いをしてるし」
嫌だ。
「何が...何が、分かんだよ...」
これ以上言ったら。
侑「分かるんだってば。何回言ったら気が済むの?」
侑ちゃんが...。
「っ、...うるっさいなぁ!!分かった様な口、聞きやがって...!どうせ皆、僕を理解した様なつもりでいて、気持ちを弄ぶんだ...!知ってるよ、そんな事!!僕が、僕なんかがやだって拒んでも、誰も...聞いて、くれないっ、...」
言いたい事だけ吐き出した僕に対して、当の侑ちゃんは。
ポタッ
侑「僕はさ...嫌なんだよ...」
あ...。
泣かせ、ちゃった...。
っ、そりゃ、そうだよね...こんな好き勝手に、自分の意見ばっかり言って...侑ちゃんの気持ち、全然考えないで...。
「ご、ごめん...ごめんなさい、ごめんなさい...侑ちゃ」
侑「...違う」
......え?
侑「違うよ!!僕は...僕は謝って欲しいんじゃないの!僕が求めてる事は、そうじゃないのっ、...」
次々と侑ちゃんの瞳から、大粒の涙が零れていく。
「侑、ちゃん...?」
侑「これ以上裕翔が、自分の事責めて...傷付いて、壊れていくのを見るの、嫌なんだよぉ...」
侑ちゃんは遂に、うずくまってしまった。
「侑ちゃん...」
そっ、か...侑ちゃんは僕の事を心配して、だから怒っている様な口調で、叱ってくれたんだね...。
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蜂蜜色羽(プロフ) - ちぃたまさん» 本っ当にありがとうo(;_;)o♪ う〜ん...残念知念、違います!笑 ごめんね〜...(´>人<`)正解は、係員さんです!何気、お気に入りのキャラクターなんですよね〜笑 (2018年6月10日 21時) (レス) id: 31b17e5fce (このIDを非表示/違反報告)
ちぃたま(プロフ) - 蜂蜜色羽さん» いえいえ〜♪ほんっとに面白かったよ♪そこが気になったんよね〜… ……知念くんとか?笑う〜ん…違うかなぁ?笑 (2018年6月10日 20時) (レス) id: d628ab8624 (このIDを非表示/違反報告)
蜂蜜色羽(プロフ) - ちぃちゃ〜ん!最後まで付き合ってくれて、しかもお祝いコメントまでくれて、本当にありがとう〜∴(´>∀<`)∴ こんな見切り発車作品を、面白いって言ってくれてありがとう♪笑 ちなみにエピローグで語られてた方、どなたか分かりますか?笑 (2018年6月10日 19時) (レス) id: 31b17e5fce (このIDを非表示/違反報告)
ちぃたま(プロフ) - 蜂蜜ちゃん!やっほ〜♪エピローグまで全部見たよ♪すごい面白かった!物語完結おめでとう〜♪パチパチ(*°▽°*) (2018年6月10日 19時) (レス) id: d628ab8624 (このIDを非表示/違反報告)
蜂蜜色羽(プロフ) - ちぃさん» ちぃさん!来て下さって、ありがとうございます!そしてコメントまで...もう本当に、感謝の限りです(´;ω;`)そろそろ完結させようと思っていますので、それからもよろしくお願い致します♪ (2018年6月9日 12時) (レス) id: 31b17e5fce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蜂蜜色羽 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/yamaketo049/
作成日時:2018年5月11日 0時