ピエロ03 ページ20
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彼女と別れたという北斗と、俺。
そしてAと謎のメンツで飲みを進めていく。
北斗が彼女と別れたことを知り、より2人への疑いは強まっていった。
なんて考えてるだけじゃ分かりもしないことを考え続けてる間に、いつの間にかいつもより飲むスピードが早くなっていたようで。
気が付いた時には、自宅のベッドの上にいた。
後から聞いた話だけど、俺ちゃんと歩いてAに送られながらも家に帰ってたみたい。
いやー、怖いな。笑
後もう１つ怖い話ね、
俺2人に連絡先交換しろなんて、いつの間に言ってたんだろ。
ほんと余計なことしかしねぇな、俺。笑
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そんな飲み会から数ヶ月。
疑いが確信に変わることもなく、平凡な日常を過ごしていた。
って言いたいとこだけど、Aはレポートに追われて多忙らしく、最近全く会えてない。
つまり、まぁ...
胸張って言えないんだけど、俺の悪い癖が表に出てくるわけで。
北「え、樹。お前今なんて言った？」
「あ？クラブ行こうぜって言ったけど？」
北「いやお前、Aちゃんは？」
A、Aうるせぇな...
「最近忙しいみたいで会えてないんだよね〜。
別に女ひっかけに行くわけじゃねえから！
ちょっとパーッと遊びてぇだけ！！」
我ながらサイテーだけど、まぁこのくらいが俺らしいといえば俺らしい。
北「クラブに行って女ひっかけない奴どこにいんだよ.....」
ほら。
北斗にもそれはバレてるみたいだったしね笑
その日から、俺は以前と同じように毎日夜の街を練り歩いた。
だってさぁ、ちょっと声をかけるだけで、アホな女は尻尾を振って付いてくるんだもん。
お互いキモチいい思いして、またね〜なんてありもしない口約束をして別れる。
最高じゃね？
なんて、わかんないか〜笑
だから、あの日もそうだった。
軽い気持ちで、声かけた女とホテルに転がり込んだんだ。
まぁその女が結構めんどくさくて、朝送って〜とかなんとか。
俺はお前の男じゃねえよ。
って思ったものの、カラダの相性良かったから、しょうがねぇとか思ってそのワガママに答えてしまったこと。
今思えば、なんて馬鹿なことしたんだって思うけど。
いや、でもむしろ感謝するべきだったのかもしれないな。
あのままズルズルと曖昧な関係をAと続けていてもお互いにとって良くなかっただろうから。
だから..まぁ、感謝してるよ。
ごめん。名前は覚えてないんだけど笑
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作者名：ミナ
| 作成日時：2019年9月18日 23時
