六話 ページ6
天気は快晴。風は穏やかで、絶好の戦争日和である。
今日の任務は、敵国地点Bにて行われる制圧。
私は前線に突撃する我々部隊を後ろから援護する。
砂地を歩き、目的の場所を目指すこと三十分。
中々良さそうな崩壊した建物を見つけ、ちょっとだけてテンションが上がる。
昔から遠距離射撃は得意で、撃てそうな所を見ると嬉しくなってしまう。
「四階建てかな。最前線が見えればここにしようかな」
ボロボロになった階段を上り、屋上を目指す。
その間もライフルやスコープ諸々を背中に背負うため、結構な重さが背中にかかる。
「……着いた……」
四苦八苦しながら上り、コンクリートの床に荷物を下ろす。
うん、ここからなら戦場が見渡せるし、ここが一番高い場所だろう。
早速バックからライフルを出して、セットする。
敵はどこから来るのか、障害物はないか。
色々確認しつつ、双眼鏡で辺りを見回す。
時間を確認すると、任務の時間まで五分をきっていた。
……あれ、まだ我々幹部が来てないんだけど。
どうしたものか、まだ人影が一切見えない。
若干の焦りを覚えると、どこからか話し声が聞こえてきた。
敵襲か？
思わず銃口を向けると、三人の男の姿。
「……いや、シッマが寝坊するのが悪いって」
「すまんすまん、溜めてた書類を昨日の夜に片付けててな」
「あ、俺やってねえわ」
……えーっと。
私の記憶が正しければ、シャオロンさんにゾムさん。そしてコネシマさん。
色々突っ込ませていただきたい。
え、戦場にあんな軽装でいいの？ いや私も動きやすいから鎧とか着てないけどさ。
それに戦闘武器もよく分からない。
シャオロンさんは肩にシャベルを担ぎ、コネシマさんは剣一本。
ゾムさんに至っては何も持ってないように見える。
……どうしよう、何か分からなくなってきた。
頭を悩ませていると、反対方向から足音がする。
「今度こそ敵襲か？」
戦闘準備を整え、後は我々幹部さんがどう動くかを見てーー
「コネシマ、どっちが多く倒すか勝負や」
「お、自分も混ぜてくれや」
「まあ俺には勝てへんやろうけどなぁ！」
……走りだして、正面から突っ込んでいった。
前線でこんなに真っ直ぐ行くもんだっけ。
考えることを止め、敵兵に狙いを定めていく。
忘れられない一日になりそうな予感がする。
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さとうきび(プロフ) - 怜さん» 返信が遅くなり申し訳ありません。確認したところ特には異常ありませんでした。ご報告ありがとうございました。 (2018年5月18日 22時) (
レス) id: d7a52c799a (このIDを非表示/違反報告)
怜 - 38話非公開になってませんか？ (2018年5月15日 0時) (レス) id: c7556a56f2 (このIDを非表示/違反報告)
さとうきび(プロフ) - 夜狐さん» コメントを返すのが遅れてすいません。これからもどうぞよろしくお願いします！ (2017年12月5日 22時) (レス) id: c845d614fc (このIDを非表示/違反報告)
さとうきび(プロフ) - 独奏さん» コメントありがとうございます！返すのが遅れてしまいましたが、これからもよろしくお願いします！ (2017年12月5日 22時) (レス) id: c845d614fc (このIDを非表示/違反報告)
夜狐 - 題名と内容が気になって見にきました！自分はこういうお話好きですよ♪次の更新楽しみにしてますね♪ (2017年11月7日 21時) (レス) id: 8cf2fbf423 (このIDを非表示/違反報告)
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