【ヘタリア】 保健室の斎藤先生2 【ロヴィーノ】

38日目 ページ9

フェリシアーノside



「兄ちゃんが勉強かぁ。」




明日、パスタでも降ってくるんじゃないかと失礼な事を考えてみる。



SNSアプリの、グループトーク欄を開き、


“枢軸”の項目をタップ。





〈ねぇねぇ、聞いてよー。




一番最初に返信をくれたのは菊。



フェリシアーノ君、どうしましたか？〉




次にルート。




またナンパに失敗したのか？〉





もう、ルートってば失礼だなー。


そこはスルーして、さっきの兄ちゃんについて相談してみる。



〈俺に兄ちゃんいるでしょ。





あぁ。〉

はい。〉






〈今日 勉強してたんだ。




あのフェリシアーノ君のお兄さんが！？〉




〈そう。





いつもに増して食いつきのいい菊に比べて、


ルートはとても反応が薄かった。





〈ルートってば静かだねー。





そうか…？
お前の兄貴が実践してくれたようで嬉しい。〉





実践ってなんのこと？



と俺が聞くと、ルートは「お前、知らなかったのか？」と聞き返してくる。





まぁ、俺は口止めなんてされてないからな。〉



〈？

？〉





そしてルートは、兄ちゃんが斎藤先生に振られたこと 好きになった経緯などを教えてくれた。




〈そうだったんだ。



それ、家族でもない私が聞いて良かったんでしょか。〉




〈兄ちゃんが菊にガン飛ばしちゃった事あるでしょ。
そのお詫びだと思ってw






スマホの電源を切ると、カリカリとペンの音がする兄ちゃんの部屋を眺めた。





「相談してくれても良かったのに。」

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