あなたを信じてる 9

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まずは吉田先輩から。














少し緊張しながら通話ボタンを押す。














何回かのコールの後。















「おう、どうした翔平。」













先輩が出た。















「突然すみません。












Aが家に長期いないみたいなのですが、

何かご存知でしょうか？」















あろうことか軽く笑われた。















「知ってても俺が教えるつもりないの分かってるでしょ。」















「、、、はい。」














「Aのこと、泣かせんなって言ったよな。」














「はい。

、、、A、泣いてましたか？」
















「さあな。

でも、今翔平の前にいないってことが

一つの答えなんじゃない？」














「、、、そこを何とか教えてもらえませんでしょうか？

もう絶対に泣かせるようなことしないです。」














「ダメだね。

Aが翔平に会いたくなったら自然と戻ってくるでしょ。

それまで我慢するか、諦めな。














とにかく、俺からは勝手にAのこと教えらんないね。

頑張れ、若者。」














アンタも歳変わんないじゃないか

っていう前に切られた。














もどかしさに携帯を投げ出しそうになる。














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