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第77Q 心理 ページ28

YOUside



文化祭の準備をしながら、部活にも出て……
そんな毎日が始まった。
当然、彼とは一緒に帰る事が出来ず、メールや電話だけの日々。



だけど、珍しく今日は空が暗くなる前に終わった!
かなり勇気がいるけど、海常へ行ってみようかな?



そろーりと門から校内を覗いてみると、体育館の前には人だかりが出来ていた。
予想ではなく確信だが、彼女たちは【黄瀬待ち】だろう。
この光景は、付き合う前から見慣れている。



だからと言って、耐えられるものでもない。
私だって人間……
イライラする事や嫉妬もある訳で、ただそれを表に出さないだけ。
彼は束縛を嫌ってる……
私は、彼の嫌がる事はしたくない。



そんな感情を抱いていると、制服姿の彼が出て来た。





女生徒「黄瀬君、お疲れ様」

女生徒「このクッキー、今日の調理実習で作ったの。食べてくれる?」

黄瀬「すんません。気持ちは嬉しいっスけど、彼女がいるんで貰えないッス」

女生徒「どうして?」

黄瀬「きっと、悲しい思いをさせるから。彼女の居ない所で裏切りたくないんスよ」





私はその様子を、頬を染めて見ていた。
まさか、彼の口からそんなセリフが出るとは思ってもいなくて……



俯いて喜びを噛みしめていると、藤沢の制服が目立ったのか叫びながら彼が来た。
後ろに見える、女生徒たちの顔色が気になりますが……





黄瀬「A!どうしたんスか?待っててくれたんスか?うわぁぁ。嬉しいっス!」

貴方「早く終わったの」

黄瀬「藤沢の冬服、凄く可愛いからすぐ気付いたんスよ」

貴方「ねぇ、本当に差し入れ貰わなくてよかった?」

黄瀬「よかったっス。今の俺は、Aの差し入れだけで十分」





出ました!
シャララスマイル。
私も、この笑顔に騙された内の1人です。



今は……私だけの涼太だよね?
甘えても許されるであろう、この時間。
そっと、彼の手を繋いでみた。





貴方「繋いでも平気?」

黄瀬「当たり前じゃないスか。でも、普通に繋ぐんじゃなくて……」





一瞬、手が離れたが、すぐ指を絡めて繋いできてくれた。





黄瀬「恋人繋ぎっス」

貴方「……涼太?駅前に新しく出来たケーキ屋さんへ行きたいんだけど、一緒に行ってくれる?」

黄瀬「いいっスよ。何か買ってあげようか?」

貴方「やった!」





一緒に居られなくて、寂しくなってたんだな……



涼太に寄り添って、そう思った。

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設定タグ:黒子のバスケ , 黄瀬涼太 , キセキの世代   
作品ジャンル:アニメ
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さつき - 彼氏ほしいー (2015年4月16日 21時) (レス) id: eca5933199 (このIDを非表示/違反報告)
スン(プロフ) - たかねさん» 私も黄瀬君理想ですーヾ(≧∇≦)閲覧、ありがとうございます! (2014年7月3日 1時) (レス) id: d92a5593cf (このIDを非表示/違反報告)
たかね - 彼氏欲しいです〜! (2014年7月2日 23時) (レス) id: 15273cc097 (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃ(プロフ) - 青峰 (2014年6月26日 23時) (レス) id: 03a367e38c (このIDを非表示/違反報告)
スン(プロフ) - かおりん(´-ω-`)さん» すみません……。゚(゚´Д`゚)゚。としか言えません。いけなかったでしょうか?(汗) (2014年3月2日 19時) (レス) id: d92a5593cf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:スン | 作成日時:2013年7月16日 9時

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