僕、君が大好きです！《探偵チームＫＺ事件ノート》

金曜午後４時５０分 ページ4

金曜日の午後５時
私が１番好きな時間だ

いつも、秀明やＫＺで忙しい和彦くんだけど
金曜日は秀明がないらしく、私が家にお邪魔
しても上げてくれる


今日は金曜日、今は４時４５分
和彦くんの家までは歩いて１５分くらいだから
そろそろ出発すれば間に合うだろう



『行ってきます！』

奥の部屋にいるお母さんに聞こえるように
大きな声で言ったあと、私は歩き出す

時期は、もうすぐクリスマスか...
イルミネーションが輝き、それを悟る



『寒いし早く行こうかな？』

いつまでも立ち止まっていては、風邪を引く
まだイルミネーションを見ていたい気持ちを
押さえて歩き出した

そのとき────────

「Aー！」

遠くに私を呼ぶ声が響く
この声は...考えなくても思い付くな...
私が、ずーっと聞きたかった声だもの




『和彦くーん！』

大好きな彼の名前を叫び駆け出す




──イルミネーションに彩られた時計台が
午後４時５０分を告げた

モヤモヤが沢山...→←▽

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