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「え…？なんで………」
「アノ人は…。人の子にワタシが襲われそうになっているのを見て、オーバーブロットしてしまったんです」
「オ、オーバーブロット！！？？」
驚いて叫ぶ小エビくんに指を口元近づけて「しっ〜〜」というとコクコクと頷いた
私の稚魚の時のお話をするのは、これで“２人目”だ
夜空を見上げてまん丸お月様に手を伸ばす
すると、小エビくんがパシッと私の腕掴んだ
「こ、小エビくん？」
「え…あぁ！？す、すみません！！」
顔を真っ赤に染め上げてあたふたする小エビくん
「えーと、その…わぁあぁ」と言葉になっていない声をだしている
「A先輩が、消えてしまうような…そんな気がして………」
「プっ、んっふふ、あっははは!」
・・・
目を伏せて話し始めたA先輩
白銀の睫毛の影が濡いのある瞳に心を囚われてしまった
表情は穏やかで、口角が少し上がっている
アルカイックスマイルだ
でもその笑顔は崩れなくて、本当にお人形みたいだ
でも意志の強い瞳に、作り物感は感じない
本当に、色んな意味で、A先輩は綺麗だ
…恋する女の子は綺麗だって聞いたことがあるけれど、先輩はどうなんだろうか
一通り話し終えたのか、目線を上げ夜空を見上げる
風に吹かれて揺れる髪
夜のオンボロ寮はおどろおどろしいけれど、A先輩がいると一枚の絵になるのはなぜだろうか
あ、そうか絶世の美形だからか
この世界…っていうか僕の周りの人、顔面偏差値高すぎるよね
アイドルすればすごい売れるだろうなぁ
そんなくだらないことを考えながらA先輩を見ていると、手を空へ…月へ伸ばした
なんだかいまにも消えていきそうで…
かぐや姫みたいに、消えていきそうで咄嗟に腕をつかんだ
戸惑ったように僕を「小エビくん」と呼ぶ先輩
思ったより近い距離に先輩がいて、慌てて手を放して距離を置いた
照れ隠しの為に頬をかいて視線をずらした
どもりながらも、説明すると笑った
今まで見てきた中で、一番年相応に、可笑しそうに
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ゆき桜さん
面白いと言っていただき有り難うございます
今はシリアスですが、ラブコメもこれから増えていきますのでお楽しみ下さい！
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ゆき桜(プロフ) - 面白いです！これからも頑張ってください！ (2020年8月10日 12時) (
レス) id: 9417010afe (このIDを非表示/違反報告)
てゃん - 続きが気になります！更新頑張ってください^^ (2020年8月10日 3時) (レス) id: 040106809d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：仁兎 | 作成日時：2020年8月8日 15時
