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初めてAん家に行った時と同じくらい、緊張してる。
あの日と同じように、一呼吸して、俺はAの楽屋のドアをノックした。
____コンコン
「はーい」
「…失礼しまーす」
いつもと変わらない声。
楽屋に入ると、Aは寝ぼけた顔で、椅子に座って紙パックのミルクティーを飲んでいた。
そういえば、一緒に授業を受けた時もミルクティー飲んでたな。
「おはよう」
「おはよ。まだメイクもしてないんだけど」
「もうAのすっぴんとか見飽きるくらい見てるわ」
「ひどくない？…まぁでも廉には結構全部さらけ出してるかも」
…嘘つけ。
俺は、Aのこと、知ってるようでまだ全然知らん。
「酔い潰れたとこは見たことないで」
こんな嫌味ったらしい言い方…したくないのに。
「…あー…それは…まぁそうだね」
あからさまに困った顔。
何のことを言いたいのか分かってるくせに、口には出さない。
ズルくて
でもやっぱ好きで
「まぁ、俺がここに来た理由、分かってると思うけど」
「……」
「週刊誌のこと、聞いた」
「…うん」
「いやほんま、何してんねんって」
「はは、ごめん。みんなに迷惑かけちゃって」
「そういうこと言ってるんちゃう」
悪いけど、グループのことなんて全然考えてない。
気になるのはいつだってAに関することだけって、そろそろ気づいてや。
「…紫耀と、ほんまに何もなかったん？」
「何もないよ」
…デジャヴ。
俺が告白した日と同じ。
Aは、まっすぐ俺を見て、答えた。
少しだけ安心した俺は、じゃあ…って
もっと安心したくなって
「紫耀のこと、何とも思ってないん？」
こんなこと、聞く権利なんて俺にあるのかないのか、判断することさえ忘れて
もう「好き」って相手に宣言してる時点で、羞恥心なんてなくて
でもきっとAは、何とも思ってないよって、また即答してくれると思って
思い切って聞いてみた
…のに
「………」
5秒。
10秒。
何かを考えるように、下を向いて一点を見つめるAが、マネージャーから話を聞かされてた時の紫耀と被った。
…おんなじ顔、すんなや。
「正直言って、分かんない」
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a(プロフ) - コアラさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2019年1月21日 17時) (
レス) id: e68ce683f6 (このIDを非表示/違反報告)
a(プロフ) - るるるさん» ありがとうございます！嬉しすぎます。。更新頑張りますね！ (2019年1月21日 17時) (レス) id: e68ce683f6 (このIDを非表示/違反報告)
コアラ - 続きがとても楽しみです！頑張ってくださいね (2019年1月21日 16時) (レス) id: 4ddbf6bb99 (このIDを非表示/違反報告)
るるる(プロフ) - いつも拝見させて頂いております。こんなに面白くてワクワクして続きが気になる作品に初めて出会いました。いつも更新楽しみにしております！ (2019年1月16日 15時) (レス) id: e03c1e5a40 (このIDを非表示/違反報告)
a(プロフ) - 叶恋さん» わー！嬉しすぎて泣きそうです！ありがとうございます！頑張りますね。 (2019年1月13日 22時) (レス) id: e68ce683f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：a | 作成日時：2018年9月11日 23時
