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「めっちゃ真面目に授業聞くやん」
「だってだいぶ久々に大学来たし。大学生らしいことしないと」
教壇では、全く興味ない授業を淡々とこなす先生。
意味が分かっているのかいないのか、前を向き先生をじっと見つめて話を聞くA。
「寝よかな」
「おやすみ」
…冷たい。
今だけは、Aに見つめられる先生になりたい。
てか、隣にAおって寝れるわけないやろ。
俺は右腕を枕にして、寝てると見せかけ、左隣にいるAを見つめる。
「…わ、ほんとに寝たかと思ってたらめっちゃ見られてた」
「黒髪ロングも似合うな」
「ありがと」
「まーどんな髪型しても似合うやろけどな」
「じゃあ次は坊主にする」
「それはちょっとさすがに無理かな」
「…そこは、坊主になっても好きやで、でしょ」
俺を見ながら、ちょっと口角を上げて悪戯っぽい笑顔をして言うA。
コイツは、ほんまに…
「どんなAも、好きやで」
俺は起き上がって、Aの右耳に近づき、囁いた。
「今のがぶるキュンってやつか」
「キュンとした？」
「80ぶるキュンくらい」
「おお、結構高得点」
楽しい時間っていうのは、何でこうもあっという間なんやろう。
いつもはめちゃくちゃ長く感じる90分の授業も、Aと喋っているといつのまにか残り10分。
「廉今日13時入り？」
「うん」
「一緒だ。私大学までマネージャーが迎えに来るの」
「ええなー。俺タクシーで行くわ。あー今日がオフやったらなー！またAん家行くのに」
「いつでも来れるじゃん」
その言葉に、俺が内心どんだけ浮かれてるか、Aは知ってる？
「…じゃ、そろそろ私出るね。さすがに大学内一緒に歩けないし」
「おん。また後で」
先生が板書してる間に、Aがそそくさと教室を出る。
それを見送った後、さっきまでAが座っていた左隣の席を見れば、自然とニヤける顔。
また後で、か。
スタジオで会ったらどんな顔すんねやろ。
何食わぬ顔で「おはようございます」なんて言うんやろな。
俺の脳内を占めるのは、Aのことばかり。
ついさっきまで一緒にいたのに、もう会いたい。
「じゃ、今日はここまで」
終業のベルが鳴り、先生がそう言うと、俺は急いで出口に向かった。
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a(プロフ) - コアラさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2019年1月21日 17時) (
レス) id: e68ce683f6 (このIDを非表示/違反報告)
a(プロフ) - るるるさん» ありがとうございます！嬉しすぎます。。更新頑張りますね！ (2019年1月21日 17時) (レス) id: e68ce683f6 (このIDを非表示/違反報告)
コアラ - 続きがとても楽しみです！頑張ってくださいね (2019年1月21日 16時) (レス) id: 4ddbf6bb99 (このIDを非表示/違反報告)
るるる(プロフ) - いつも拝見させて頂いております。こんなに面白くてワクワクして続きが気になる作品に初めて出会いました。いつも更新楽しみにしております！ (2019年1月16日 15時) (レス) id: e03c1e5a40 (このIDを非表示/違反報告)
a(プロフ) - 叶恋さん» わー！嬉しすぎて泣きそうです！ありがとうございます！頑張りますね。 (2019年1月13日 22時) (レス) id: e68ce683f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：a | 作成日時：2018年9月11日 23時
