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渡辺side
渡「Aセンパーイ」
「おはよ、しょっぴー」
Aセンパイはやっぱ可愛いな。
彼女はAA。
俺が所属しているサッカー部のマネージャーで、いつも高い位置で結んでいる栗色の髪が特徴的な、明るい人。
「今日はミーティングあるから、私ちょっと部活遅れるね」
渡「えー、ホントに? センパイいないとやる気出ないよ」
「嘘つけ笑。あと、私一応年上なんだから、敬語使ってよ」
渡「やだよ」
センパイは不満そうだけど、ちゃんと意味があるんだよ。
たくさんの後輩の中で、俺だけがタメ口利いてたら印象に残るでしょ?
……とにかく、見てほしいんだよ。
じゃないと、すぐ人に取られちゃう気がするし。
本人は自覚してないみたいだけど、センパイ結構可愛いからな。
「もー、生意気だなぁ」
そう言いつつも、口元が緩んでる。
何だかんだ言って、後輩からいじられるの好きなくせに。
「早く行かないと、ホームルーム遅れちゃうよ?」
渡「あ、やべ。じゃあまた後で」
小さく手を振るセンパイが魅力的すぎて、帰るのすら躊躇った。
いつかは俺からセンパイに告白して。
あの笑顔が俺だけのモノになればいいのに。
そう願うしかなかった。
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作者名:美月 | 作成日時:2020年1月31日 22時