奏でさせるそれが作曲家【あんスタ】 (ページ6)

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5話ページ6

「あ、あの…」

「どうした嬢ちゃん？」

「私…そのAちゃんに教わりたいことがたくさんあって

なんでAちゃんは曲を作って…作れないんですか」

あんずは自分が聞いてはいけないことを聞いているのは分かってはいるが

勇気を出して零に少しドキドキしながら聞いた。

「…まぁ嬢ちゃんに言っても怒りはせんじゃろ。トリックスターよお主たちにも話しておこう

Aは…いわば天才作曲家じゃ。

だから特待生として呼ばれた、最初は期待をされたくさんのユニットの作曲をしていた

我輩もAの曲は歌ったことはある…。天才だとは思った

けどAはその才能がゆえユニットに曲を提供する時間が少なかったのじゃ

それが原因なのか自分が最も曲を提供していたユニットと生徒会のユニットとの対決

事件が起きてしまったのじゃ、生徒会のユニットの曲はAの周りで起きた手違いで

渡されてしまった別のユニットに渡したAの曲だった。

他にもライブ中に事件が起きてしまったそして曲が同じという事実を知ったAは

自分がふがいないがためにと引きこもってしまったのじゃ…。

なんとか学校に来るようには戻ったが…それ以来曲をただ書き続けるだけで

アイドルに曲を提供するとフラッシュバックで紙を破り捨ててしまうのじゃ」

零はそういいながらAがいる1人の部屋を見つめていた。

周りには後ろを向けていたため顔は見えなかったが心苦しそうな顔をしていた。

それは事情を知っている晃牙も同じ顔だった。

「(…だが少しずつ曲を提供するために努力はしている…)

我輩から少しお願いをしよう」

「お願い？」

その言葉にトリックスターとあんずは首を傾げた

「Aと交流してやってくれ、あの子は今アイドルの曲から逃げているが

受け止めようとしている。それの協力の糧になってほしいのじゃ」

「それだけ？」

「だったら俺がいっぱい歌ってあげれば！」

「明星…それは違うだろ」

「あはは…明星君らしいね」

「なんで交流なんですか」

「あの子にアイドルに曲を提供した楽しみを思い出してほしいのじゃ

なぁに、先ほど明星君が言ったことでもなんでも構わん」

「わ、分かりました！私Aちゃんと…話したかったですし。

あ、けど私だけが決めちゃ」

「俺はいいよ！楽しそうだし2人は？」

「「賛成」」

「んじゃ！！打倒生徒会＋Aを楽しませよう作戦だ！」

「「「おーー！！」」」