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33話 ページ34

「大人になりなさい。僕には時間がない。だからこうして生まれ持った環境を最大限活用している

父親は現役有名アイドル。母親は大女優という恵まれた環境を行使しないなんてむしろ傲慢じゃないかな?」

「衣更真緒君。生徒会と通じうまく立ち回る程バランス感覚に秀でた君ならちゃんと賢明な判断ができるよね?」

天祥院は今まですべて生徒のことを財力で知り尽くしているため相手の欠点であり長所を使って移籍のことを話していた

全員は静かに黙りその場で言い返しにくくなっていた


「さて、僕の1つの目的は話した…次はAちゃん。君のことだよ」

『!!』

「君は誰もが認める天才作曲家だ…ライブの件での作曲の手違いは謝るよ。

けど君の才能は縮んでいいものじゃない、誰もがそう思うさ…だって」

そう言うと天祥院はアタッシュケースをもう1つだしてたくさんの紙を出し始めた

それには如月A殿へと書かれた曲の依頼書だった。

「中学生にしてあの氷鷹誠矢の作曲を務め、他の曲にも採用」

それを聞いてスバルと真は知らなかったため驚いていた

「君が最後に書いた曲はfineが最後…確かに素晴らしい最後だが…」

『ふざけんじゃないわよっ!!fineが最後!!あれはあんたに書いてなんかない!

勝手にあんたが仕組んだんでしょ!生徒が自分の手下にいるから利用したも同じよ!

新聞にあんなこと書いて、fineが最後なんて勝手に言わないで!』

「…その件については否定はしないさ…けどね僕は君のその才能が羨ましいだけなんだ、決して恨んではいないよ

それに君のおばあさんだって承諾はしてくれたさ」

『なっ!!』

「それともおばあさんはだめかい?あぁ、君は如月氏の娘だからもう少し強化がしたいのかい?」

『ふざけないで!もう昔のことは関係ないでしょ!あんたのその性格が嫌なのよ!アイドルが輝く時代?ばかだろ!

そんなところがあるから日和さんや凪砂さんに逃げられたも同然よ!

たとえあんたがアイドルでもね!絶対に嫌よ、あんたのせいで私がどうなったかも知っているのに!

それを直してくれたのはトリックスターなのに!解散!?そんなことしたら私の人生が無茶苦茶よ!

羨ましい!?そんなわけないでしょ、勝手に決めつけんじゃないわよ』

Aは敬人の腕を振り切って、天祥院が肘をつけている机に勢いよく叩いた

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作者名:reichan | 作者ホームページ:http://kurakura.raraya  
作成日時:2020年12月26日 18時

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