2話 ページ3
龍王戦が終わった次の日、Aは自分専用の部屋で音楽を作っていた。
『〜♪〜♪』
「先輩ー!お水いりますか?」
『あーひなたくんにゆうたくん。ありがとう…ってそのふとんに包まられた犬は…』
「あぁ??誰が犬だ!俺は孤高の狼…」(略
『その見た目で言われても…』
軽音楽部で双子の葵ゆうたと葵ひなたにAは水をもらい休憩をしていた。
目線の先にはふとんによって捕まっていた同じクラスの大神晃牙がいた。
『なんでこんなことに…まぁ昨日の龍王戦だとは分かるけど…』
「なんで知ってんだ!?まさかてめぇいたのか!」
『君が女子生徒を踏みつけたのは知ってるよ。安心して処罰は受けてないから』
「そ、そうか…。よく生徒会に見つからなかったなお前目立つのに」
『え?生徒会には会ったよ、敬人さん思う存分に煽ってきた』
「「勇者だ」」
「…おいおい」
Aが敵に回すと面倒くさい生徒会メンバーでありトップの敬人との会話をその後に聞き
双子は顔が青ざめて、晃牙は少し笑っていた。
「って先輩はしゃべっちゃダメなんだった…よっしOK」
そういってひなたが晃牙の口をタオルで思いっきりふさいだ。
準備完了と声を出すと、2人はスキップしながら部室を出て行った。
「んー!!んーー!!!」
『がんばれ』
そういってAは晃牙を見放して、自室へ戻って行った。
Aは部屋で音を1人で出しながら、曲を作っていた。
だが曲を作っては紙に書いて、すぐにぐちゃぐちゃにして捨てる。
そう彼女は
曲は作れるが人に提供することができない状態になっているのだ
138人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:reichan | 作者ホームページ:http://kurakura.raraya
作成日時:2020年12月26日 18時